7月12~15日にイギリスで行われた伝統的自動車イベント『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード』で史上初の無人ヒルクライム走行を行ったロボレースのドキュメンタリー映像が公開された。
電動フォーミュラカーで争われているABBフォーミュラE選手権との併催が予定されている無人レースのロボレース。シリーズ開幕時期などは依然として不明ながら、車両や制御AIなどの開発が進められている。
そんなロボレースで使われる無人マシンの『ロボカー』が自動車の祭典であるグッドウッド・フェスティバルに登場。7月13日、多くの観衆が見守るなか、無人でのデモンストレーションランを披露した。
公開されたドキュメンタリー映像では、ロボレースによるヒルクライム挑戦は約1年前から計画が進められていたことや、開発用マシン『Devbot』を使った事前テストに6カ月の期間が費やされたことなどが明かされている。
動画のなかでロボレースでチーフ・ストラテジーオフィサーを務めるブライン・バルカムは「我々のロボカーがこれほど多くの人々の前で走るのは初めてのことだった」と走行をふり返っている。
「我々にとっては本当に特別な瞬間で、いままで感じたことのない感情が沸き起こった。特に観衆からのリアクションを目にしたときはね」
なお、バルカムはテクノロジー系サイト『Engadget』の取材に対し、2台のロボカーによるデモンストレーションランは「技術的観点からはそう遠くない場所まで来ている」とコメントしており、近い将来には2台によるデモランを行いたいとの意向を示している。