2018年限りで、F1現役生活にいったん終止符を打つことを発表したフェルナンド・アロンソ。2019年以降の活動についてはアナウンスされていないが、インディカー・シリーズはアロンソの参戦を歓迎するとの意向を示した。
2度のF1ワールドチャンピオンに輝いているアロンソは8月14日、2019年のF1へは参戦しないと発表し、事実上のF1引退を宣言した。
ただしレーシングドライバーとしての活動は続ける見込みで、F1モナコGP、ル・マン24時間耐久レース、そしてインディ500で構成される世界三大レース制覇に向けて、唯一勝利していないインディ500へ挑むとの見方が強い。
アロンソは2017年に行われた第101回インディ500へスポット参戦しており、その際はレース序盤にラップリーダーを務めるなど勝利へ近づいたものの、180周目にエンジンブローからリタイアを余儀なくされた。
インディカーのマーク・マイルズCEOは、アロンソが発表したリリースに対して声明を発表。「今回のアナウンスは、2019年シーズンにアロンソがインディカーにフル参戦してほしいと願うインディカーファンにとって、大きな興奮をもたらしただろう」と述べている。
「マクラーレンは必要な準備を整えるべく作業を進めているし、我々も彼らの活動をサポートしている。ただ、この件については2018年末まで新たな動きはないだろう」
2017年にアロンソがインディ500へ挑戦した際、チームメイトだったライアン・ハンター-レイも、アロンソが参戦する場合は歓迎するとしている。
「(2019年、アロンソがインディカーに参戦するのは)間違いなく最高のことだ」とハンター-レイ。
「以前から言っているように、インディカーは間違いなく世界屈指のバトルが繰り広げられているシリーズだ。毎戦、誰が優勝するかなんて予想できないからね。今年も多くのドライバーが勝利を手にしていて、チャンピオン争いも誰かが圧勝しているわけでもない」
「もし僕がアロンソだったら、(インディカー参戦は)魅力的に感じるだろう。僕はチームメイトとして一緒に過ごしたことがあるけれど、彼は勝利に飢えていた。その欲望を満たす場としてインディカーは最高の場所だ。だからインディカーの価値は上がり続けているんだ」