千趣会は「女性の生活意識アンケート調査」に関する調査結果を8月6日に発表した。調査は今年6月にインターネットで実施し、30~50代の女性1227人から回答を得た。
今の自分が幸せだと思うかどうか聞くと、「とてもそう思う」(13.8%)、「わりとそう思う」(53.2%)が合計67%と。過去13回の調査で最も低い結果となった前回から0.8ポイント増加したものの、2番目に低い結果となった。
年代別に見ると、幸せだと思っている割合は30代が最も高く76%、40代(64.6%)、50代(60.3%)と年代が上がるにつれ、幸せだと思う女性の割合が少なくなる。
仕事、家庭、趣味など生活のバランスが取れていると思う人は3割未満と過去最低
「自分は家庭や仕事、趣味などバランスのとれた生活ができている」と思っている女性は29.7%。2015年10月(38.1%)以降、「そう思う」の合計は減少傾向が続き、今回初めて3割を下回った。
働いている女性を対象に、自身の給料について聞くと「全く変わらない」(48%)が最多。増えた女性は29%で、減った女性は23%だった。収入については「満足していない」(52.9%)が「満足している」(17.6%)を大きく上回った。
夫の給料については50.4%が「全く変わらない」と回答しているが、「増えた」が30.7%、「減った」が18.8%となった。夫の収入に「満足している」は33%、「満足していない」は37.1%と、満足していない人のほうが若干多い。世帯年収が「増えた」人は24.2%で、「減った」人は28.4%だった。
30代女性の9割「年金はあてにしてはいけない」
日々の生活で家計が逼迫していると感じる女性は37.1%で、2016年6月(42.2%)以降減少傾向だが、「そう思わない」(29.3%)を上回っている。2019年の経済状況が今より良くなると思う女性はわずか8.2%に留まり、「そう思わない」は48.7%となった。依然として厳しい経済を予測する人が多い。
年金については「あてにしてはいけない」が82.6%で、年代別に見ると最も高いのは30代(89.7%)。最も低いのが50代(76.5%)となった。若い世代のみならず、幅広い世代で不安が強いことが伺える。
また、自分の資産や貯蓄に対して不安に感じることがある女性は75.4%。前回調査(77%)より微減しているが、30代が78.7%、40代が75.3%、50代が72.1%と、若い年代ほど資産や貯蓄に対して不安を持っているようだ。