ヤマハのモーター・レーシング・マネージング・ディレクターのリン・ジャービスは、レッドブルリンクで開催された第11戦オーストリアGPで、2019年に誕生する予定のサテライトチームで起用するライダーふたりを公表した。
ヤマハは7月5日にセパン・インターナショナル・サーキット(SIC)と2019年から3年間、ヤマハYZR-M1を供給する基本合意書に署名。2019年からモンスター・ヤマハ・テック3に代わる新たなサテライトチームが誕生する予定だ。
そして、8月12日のオーストリアGPウォームアップ走行中、ジャービスは国際中継のインタビューで新たに結成予定のサテライトチームについて発言。その場で、サテライトチームに起用するライダーふたりの名前を上げた。
ヤマハの新サテライトチームのライダーラインアップに上がったライダーは、イタリア人ライダーのフランコ・モルビデリとフランス人ライダーのファビオ・クアルタラロのふたりだ。
モルビデリは現在23歳。2013年にMotoGPのMoto2クラスで世界選手権デビューし、2017年に同クラスのチャンピオンを獲得。2018年はエストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDSから最高峰クラスにステップアップし、ランキング17番手につけている。
クアルタラロは19歳の若手ライダー。2015年にMotoGPのMoto3クラスで世界選手権に初参戦。2017年からはMoto2クラスにステップアップし、2018年の第7戦カタルーニャGPで自身初の優勝を挙げた。ランキングは現在9番手につけてる。
国際中継のインタビューで、ジャービスはサテライトチームのライダーラインアップを次のように説明。
「我々はライダーに関する発言権も選択権もない。最終的な決定権はサテライトチームが所有するが、当然、誰であろうと、(YZR-)M1を走らせる能力があることを確認するために、我々の最終的な承認が必要となる」
「SICはフランコ・モルビデリを選んだ。我々としても大変興味深いライダーだ。彼はMoto2のチャンピオンであり、VR46アカデミーに所属している。才能があり、ホンダよりもM1の方が上手く走らせることができると考えてる。フランコに関しては、最初から疑いの余地はなかった」
「そして、ファビオ・クアルタラロを選んだ。19歳と非常に若いライダーだが、決定的に素晴らしい才能の持ち主だ。もしかしたら、ここ数年間は方向性を失ったかもしれない。彼は素晴らしいリザルトを獲得していないが、2018年は将来有望なライダーであることを証明した」