SNS投稿を分析するスナップレイスは8月14日、17業種別の仕事満足度ランキングを発表した。
調査は、ツイッターで呟かれた17業種に関連する内容の投稿約10万ツイート(8月11日時点)を対象に、仕事満足度を20段階で定量化。ツイート分布から満足度の加重平均を行うことで算出し、ランキング化した。
全業種の仕事満足度は平均49.4%。半数を切る結果となり、全体の仕事への満足度は低い水準であることが分かった。満足度が最も低い業種1位は銀行や証券、保険などの「金融・保険業」(39.2%)。ヒストグラムで呟きの分布を見ると、不満のレベルが高い人の割合が多く、同社は
「大変不満に思っているか、又は特に満足も不満もないというどちらかという状況。満足に感じている人は、ごく少数」
と見る。就職活動の人気ランキングでは上位を占める金融だが、満足度ではワーストとなった。
不動産業は「高い満足度が得られにくい仕事」
2位は「建設業」(44.1%)。他業種と比較すると、偏りなく広範囲に分布しており、満足している人もいれば不満な人も多い。ただ「どちらかというと強く不満を持つ人」が人数として多くなりやすい仕事だという。
3位は「不動産業」(44.4%)で、こちらも中間層が多くを占め、強く不満に思っている人も一定数いる。同社は「高い満足度が得られにくい仕事」と分析している。
4位は「公務員」(44.9%)。大卒就活生の就職したい企業・業種ランキングでは1位「国家公務員」、2位「地方公務員」とトップを占めるほど人気の仕事だが、満足度は低いようだ。5位以降は「運輸・郵便業」(45.5%)、「情報通信業」(45.9%)、「医療・福祉業」(46.2%)と続く。
教師は満足度にバラツキ「人によって満足度の差が激しい仕事」
一方、満足度が最も高かったのは、企業の研究職や大学教授、弁護士などが該当する「学術研究・専門技術サービス業」(59.4%)。不満に思っている層が比較的少なく、高いレベルで満足している人が多く見られた。
2位はものづくりの業種である「製造業」(53.5%)。不満も満足もしていない中間層が多いが、比較的満足している人が多い。
3位は教師や学習塾の先生などの「教育業・学習支援業」(53.2%)。不満な人も多い一方で、一定水準で満足している人も多い仕事となっている。調査を実施したスナップレイスは「人によって満足度の差が激しい仕事」と分析する。
以降トップ10には「漁業」(52.5%)、「農業・林業」(52.4%)、「電気・ガス業・水道業」(52.3%)、「生活関連サービス・娯楽業」(52.1%)、「鉱業・採石業」(51.7%)、「宿泊・飲食業」(51.6%)、「卸売・小売業」(51.2%)が入った。