トロロッソのピエール・ガスリーは、2018年のマレーシアGPでF1デビューを果たして以来の自身のパフォーマンスを高評価している。
しかしながらGP2のチャンピオン獲得経験も持つ22歳のガスリーは、自身のパフォーマンスに心から満足してはいないとも付け加えており、2019年のレッドブルのシートをカルロス・サインツJr.と争えるほどであるかどうかは不確かだと語る。
「客観的に全体を見ると、本当に前向きな状態だ。全般的には多くの経験ができていると言える。素晴らしいことだよ」と彼はCrash.netの独占インタビューで述べた。
「もちろん上り調子のときも多かったが、良くないこともあった。残念ながら、例えばバルセロナやポールリカールのようにクラッシュがあったりして、まったくレースができないこともあった。それでチャンスをいくらか失った」
「けれどもある意味、僕は満足したことがない。もし状況が完璧ではないのなら、すごく満足な状態ではないということだよ」
バーレーンGPでの4位が、ガスリーにとってのF1での最高位だ。彼はモナコGPとハンガリーGPでもポイント圏内でフィニッシュしている。しかしながら今季のSTR13のパフォーマンスは、常にポイント獲得が可能になるほどの信頼性を発揮していない。
「確かに一貫性は、僕がチームに対して望んでいることだ。しかし現状ではトップ10圏内で戦えたかと思えば、チャンスを得ることもなくすぐにQ1で敗退するようなことが、1戦ごとに起きている」
こうしたあいまいな状態が、真の競争力を証明することを困難にしているとガスリーは認めた。そしてこのことが、彼かカルロス・サインツJr.のどちらがレッドブルでダニエル・リカルドの後任となり得るかどうかの評価を受ける際に、影響を与える可能性がある。
「カルロスにとっても状況は同じだ。僕らはどちらも、何が起きるのかに注目しつつ待っている。僕が速ければ、僕がチャンスを得る。僕は集中し、確実に速く走らなければならないんだ」
「結局のところ、自分がいい仕事をしたか、そうでないかは分かるものだ。誰かに『良い仕事をしたね』などと教えてもらう必要はない」
「自分が良いパフォーマンスを発揮している限り、(レッドブルは)満足するのだということは分かっている。できるかぎり懸命にプッシュして、素晴らしいパフォーマンスを見せる。そうしたチャンスには常に恵まれると信じている」
「レッドブルのドライバーになることは、明らかなる僕の目標だ。(けれど)『このドライバーはここに行くから』なんていうパドックでの出来事すべてに気を向けようとすると、意味のないことに対してエネルギーを無駄に消費することになる」
「そんなことはパフォーマンスにどんな価値も、もたらさない。僕が集中しようとするのは自分自身のことと、ドライバーとしてどうすればより良くなれるかということだけだ。自分自身は常に改善できる」
「自分の考えや欲求については強い思いがある。何か考えがあるときには、それが実現されるよう全力を尽くす」
「トロロッソが必要とするなら喜んで残る。でも当然ながら、できる限り早い段階で優勝やタイトル争いがしたいんだ」