8月12日に放送されたラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、有吉弘行さんがSNSで他人を攻撃する人達に苦言を呈した。
番組中、有吉さんにオススメのアニメを聞かれた、今月アシスタントを務めるオタク芸人の松崎克俊さん(やさしい雨)は『ハイスコアガール』と答えた。主人公がゲーム好きの"陰キャ"であるため、イケてない学生時代を過ごしていた自分自身に投影できるようで「どっちかと言うと隅っこにいる人が共感できやすいストーリーですね」と理由を説明した。(文:石川祐介)
「場所変えてイジメしてるだけじゃん、SNSで炎上させたりとか」
この説明に有吉さんは
「そういう言い方好きだよな、隅っこにいる自分とかさ。それがなんかSNSで力持ち始めて、人に嫌なことばっかり言ってさ」
と学生時代にイケていなかった人が現在SNSで他者を積極的に攻撃していると批判。
続けて、「真木よう子ちゃんの件もそうだし」と数年前に真木よう子さんがクラウドファンディングを利用して、自主作成のフォトマガジンをコミックマーケットに出展しようとした際、SNS上で「有名人がコミケの場を荒らすな」「クラウドファンディングを利用するのはコミケの趣旨と違う」などの批判を受け、出展を取り止めた話を持ち出す。
そして、ますますヒートアップする有吉さんは
「自分が隅っこいてさ、ちょっと学生時代辛かったからって言ってさ、SNSとかでさ、今度は逆に自分がされて嫌なことしてないかっている。そういうこと多くない?」
と語り、「なんか言うじゃん?『DQNだ』とかさ、ちょっとヤンキーみたいなやつ見つけちゃ、ネットとかでさ、すげぇボロクソ叩いたりするじゃん」とヤンキーみたいな人を叩く傾向があると指摘。
「場所変えてイジメしてるだけじゃん、SNSで炎上させたりとか。平和的な解決法がなかったのかな?大人になって」
と未だに学生時代の辛い思い出を引きずり、ネット上で攻撃しているのではと推測する。
さらに、「よく言うんだよ『自分は隅っこで』って。まだ言ってんの?お前いくつ?恥ずかしくないの?まだ、学生時代のこと言ってんの?」と話し、「それは置いといてやるわ、俺もイジメっ子にはなりたくない」と攻撃の手を止めた。
陰キャばかりがSNSで攻撃しているわけではない、という調査データも
有吉さんは学生時代に隅っこにいた人達がSNS上で攻撃していると話していたが、実際はどうなのか。慶應義塾大学経済学部の田中辰雄教授らが実施した調査では、高収入で子持ちの若い男性が炎上に加担する傾向があったという。
有吉さんは「隅っこにいた人=貧乏でストレスを抱えた人」と明確に定義していたわけではないが、SNS上で積極的に他者を攻撃している人達は、私達が想像するよりもよっぽど"普通の人"なのかもしれない。
ただ、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ社長の前澤友作氏と交際中の剛力彩芽さんが先月、インスタグラムにW杯ロシア大会決勝戦を現地で観戦していると匂わせる投稿をして炎上。一般人からの嫉妬が炎上の原因だと考えられており、有吉さんの意見もどこか信憑性があるように感じてしまう。
結局、どういう人がSNS上で繰り返し攻撃をしているのかはわからない。当然、隅っこにいた人の中にもいるだろうが、順風満帆な人生を送っている人の中にも少なからずいるのだろう。