中上のオーストリアGPは厳しい天候の走り出しに
午前と午後にフリープラクティスが行われたオーストリアGP初日の金曜日は、厳しい気象条件の一日になりました。今回の決勝レースでLCR Honda IDEMITSUの中上貴晶は世界選手権150戦目の節目を迎えますが、初日のコンディションは午前のドライから午後の激しい雨へと一転し、全選手にとって難しい条件のセッションになりました。
中上は午前のFP1で16番手タイムを記録。午後は、走行開始直前に雨脚が強くなり、セッション開始が遅れることになりました。最高峰クラスではまだウエット走行の経験が少ない中上は、22番手。しかし、このコンディションで雨の経験を深めたことにより、引き続き不安定なコンディションが予測されている明日の走行では、良いリズムを掴めそうな状況です。
Takaaki Nakagami
「MotoGPでのウエットコンディションはまだほとんど経験したことがなく、雨の走行はいつのことだったかはっきり覚えてはいません。おそらく3~4ヶ月くらい前かもしれません。ほとんど問題のないセクターもあればフルウエットの場所もあり、安全とはいえない状況だったので、とても難しいセッションでした。そんな状態でも少しずつ攻めることのできたコーナーもあったので、勉強になった一日でした」
「今日はけっして良い順位ではありませんでしたが、周回を重ねるたびに少しずつ走らせ方もわかってきたし、制御の方向性もつかめてきました。落ち着いて走ることで少しずつ前進できているので、明日はさらに頑張りたいです」