F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに?」と尋ねる連載企画。今回はピエール・ガスリーの応援にハンガリーGPへ来ていたカテリーナ・マゼッティ・ザニーニだ。
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ハンガリーGPのレース後、6位に入賞したトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーと手を繋いで歩く女性がいた。名前はカテリーナ・マゼッティ・ザニーニ。ガスリーの恋人である。
レースを終えて、FIAで義務付けられている各国のテレビ局のインタビューを終えたガスリーが向かったのは、チームのモーターホームであるエナジーステーションだった。
恋人のカテリーナが待っていたからだ。そのカテリーナの手を取って、ガスリーはチームスタッフたちがいるガレージへ行こうとしていた。
ドライバーが恋人や妻をサーキットに連れて来るのは、そんなに珍しいことではないが、彼らが手を繋ぐときは、たいていサーキットに来るときと帰るとき。
こうしてレース直後に恋人と手を繋いで歩くのは珍しい。それほど、この日のガスリーは上機嫌だったとも言える。
彼女のことを紹介してほしいと尋ねたとき、立ち止まって写真撮影に協力してくれたことからも、ガスリーがいかに機嫌が良かったかがわかる
もちろん、カテリーナがハンガリーGPに来たのは、ガスリーを応援するためだ。
「サーキットに来て応援するのは、今回が2回目」と話すカテリーナ。前回は、第6戦モナコGPで初めての応援に訪れており、そのときもガスリーは7位に入賞している。
彼女は文字通り、ガスリーにとって幸運の女神なのである。
そんなカテリーナが次にサーキットに来るのは、カテリーナの母国グランプリとなる第14戦イタリアGPだ。
ただし、全21戦中最もエンジンパワーを必要とするモンツァで行われるイタリアGPは、ホンダPU(パワーユニット/エンジン)が苦手としているコース。2015年にF1に復帰して以来、いまだ入賞できていないサーキットのひとつだ。
もし、そこでガスリーが入賞すれば、ガスリーだけでなく、ホンダにとっても幸運の女神になることだろう。
それにしても、まだ少しあどけなさが残るカテリーナ。ガスリーに彼女の年齢を尋ねると、照れ臭そうにこう言った。
「19歳なんだ……」
お幸せに!!