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IMSA:グレン6時間優勝のJDC-ミラー、2019年はキャデラックDPiにスイッチ

2018年08月10日 16:51  AUTOSPORT web

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2017年のデビュー後1年半で10勝を挙げているキャデラックDPi-V.Rの
北米耐久シリーズの最高峰、IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)にLMP2カーの2台体制で挑んでいるJDC-ミラー・モータースポーツは8月9日、来年1月に開幕する2019年シーズンに2台のキャデラックDPiマシンを用いて参戦すると発表した。

 2018年現在、85号車と99号車の2台のオレカ07・ギブソンをシリーズ最高峰のプロトタイプ(P)クラスで走らせているJDC-ミラー・モータースポーツ。

 同チームは2017年シーズンより、前年まで参戦していたプロトタイプチャレンジクラスからPクラスへステップアップを果たし、今季は第6戦ワトキンス・グレン6時間レースで99号車オレカがLMP2カーの初優勝を達成したほか、直近に開催された第9戦ロード・アメリカでは85号車オレカが総合2位表彰台を獲得するなどの活躍をみせる実力派チームだ。

 そのロード・アメリカラウンドで、IMSAは2018年限りでDPiとLMP2が競走するPクラスを分割し2019年以降はプロドライバーとマニュファクチャラー向けの最高峰クラスと、ジェントルマンドライバーならびに自動車メーカーとの関係を持たないエントラントを対象としたプロ-アマクラスというように“棲み分け”を進めることを決定。

 そこからわずか5日後に行なわれたJDC-ミラーのDPi導入という発表は、ミネソタを本拠に置く同チームが来季もトップクラスに留まることを意味する。

 2017年からDPiマシン以外のマシンが表彰台の頂点に立てないなかで、今季のワトキンス・グレンを制したJDC-ミラーのステファン・シンプソンは、2019年にキャデラックDPi-V.Rの1台をドライブするドライバーのひとりと見られているが、この他のラインアップについては後日アナウンスされるという。

■5、6台目のキャデラックDPiは11月にテストを開始する予定

「2014年に(当時の)USCCユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップに参入した時の目標が、キャデラックのようなブランドとともに仕事をすることだった」と語るのはJDC-ミラー・モータースポーツの共同オーナーを務めるジョン・チャーチ氏。

「我々は提携する上で可能な限り最良といえるパートナーを見つけ出すことができたと思う。キャデラックがこれまでに残したきた素晴らしい成績に、また新たな成功をつけ加えられることを楽しみにしているんだ」

「ステファン(・シンプソン)とはもう1年契約を延長するオプションがあったため、彼は2019年も引き続きチームに残ることになる。今季のステファンのパフォーマンスをみれば我々のキャデラックDPi-V.Rに乗せない手はないだろう」

 2017年のDPi規定導入と同時にデビューしたキャデラックDPi-V.Rは現在、マスタング・サンプリング・レーシング、ウェレン・エンジニアリング・レーシング、コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.R、スピリット・オブ・デイトナという4チームから合計4台がシリーズに参戦しており、初レースとなった2017年開幕戦デイトナ24時間以来、1年半の間に10勝をマーク。これはニッサン、マツダ、アキュラ、キャデラックの4メーカーが参入しているDPiマシンの中で最多勝利数となっている。

 そんなキャデラックのDPiマシンがJDC-ミラーにデリバリーされるのは最初の1台が9月中になる見込みで、チームは11月からテストを開始する予定だ。

 キャデラック・レーシングのマーケティングマネージャー、マット・ラッセルは、「我々はJDC-ミラー・モータースポーツを喜んでキャデラックVパフォーマンス・ファミリーに迎え入れたいと思っている」とコメント。

「チームのLMP2カーでの活躍はとても印象的に映っており、2019年1月のデイトナで2台の新しいキャデラックDPi-V.Rがグリッドに加わることを楽しみしているんだ」