映画『ビブリア古書堂の事件手帖』の新たなキャストが発表された。
同作は、鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」の店主・篠川栞子と、店で働き始める本が読めない青年・五浦大輔が、客が持ち込む古書の謎や秘密を解き明かしていく様を描いた三上延の小説シリーズの実写映画版。大輔の亡き祖母の遺品から出てきた夏目漱石の『それから』と、太宰治『晩年』の希少本を巡る秘密から、大輔の人生を変えるある真実が明かされる、というあらすじだ。栞子役を黒木華、大輔役を野村周平が演じる。監督は三島有紀子。
今回出演が明らかになったのは、栞子の同業者で、漫画専門のネット販売を行なう青年・稲垣役を務める成田凌。黒木演じる栞子と意気投合し、野村演じる大輔が栞子への想いに気づくきっかけになる人物というキャラクターだ。成田は今回の役を演じるにあたり、三島監督から役柄の人物像について、詩人・中原中也と、ミュージシャンのJamiroquaiのイメージを伝えられたという。
成田は共演者の黒木と野村について「黒木さんは、ご本人がお持ちの雰囲気に加えて、男前でかっこよく、力強さを持っている方。(野村)周平は、あんな俳優見たことないですね。彼とは同い年ですが、誰に対してもフラットで、いるだけで現場がすごく明るくなるし、愛おしいやつです」とコメント。三島監督について「初めてお会いした時は、キレのある格好いい女性だと思いました。俳優部に寄り添ってくれて、人を動かすという仕事に本当に向いている方だと思うし、優しいからこそ強い方で、もう一回仕事がしたいです」と喜びを語った。