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King & Princeはバラエティ映えもする王道のアイドルに? 岸優太の愛されキャラから考える

2018年08月10日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 King & Princeが本日8月10日、『King & Prince First Concert Tour 2018』をスタートさせる。ジャニーズの新星として、デビュー発表から大きな話題をさらっている彼ら。すでにネットでは、手鏡型のペンライトや、ティアラにガラスの靴をモチーフにしたチャームがついたブレスレットなど、King & Princeならではのキラキラ&プリンセス感満載のグッズが注目を集めている。王様&王子様に会うために、シンデレラたちが舞踏会に向かう……そんな夢のようなツアーとなることだろう。さらに、今夜の『沸騰ワード10 2時間スペシャル』(日本テレビ系)に岸優太と岩橋玄樹が、11日は『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に平野紫耀と岩橋が登場し、コンサートに行くことが叶わない全国のシンデレラたちにも笑顔を届けてくれそうだ。


(関連:King & Prince、デビューシングルで誓う“永遠”の意味 荻原梓『シンデレラガール』評


 King & Princeは、ジャニーズJr.時代からも高い人気を誇ってきた、いわば優等生チーム。そのビジュアルも、まさに王道のジャニーズアイドルだ。だが今の時代アイドルに対する期待は膨らみに膨らみ、歌って踊れるのはもちろんのこと、胸キュンワードも言えて、おもしろトークもできて、体を張った笑いも取れて……と、バラエティ映えもしなければとプレッシャーを感じているようだ。「岸が“ちょっと僕、バラエティやっていきたいんですけど”って、二階堂(高嗣)にガチで相談してて(笑)」これは、8月1日に放送されたKis-My-Ft2のラジオ『キスマイRadio』(文化放送)での宮田俊哉が明かしたエピソード。7月7日に放送された『THE MUSIC DAY 伝えたい歌』(日本テレビ系)のあとに、宮田と二階堂、岸、Sexy Zoneの佐藤勝利の4人でご飯に行ったときのやり取りだという。二階堂はアツく岸にバラエティの極意を語っていたようだが、それを見ていた宮田は「ジャンルが違いすぎて、岸にアドバイスできるようなもんじゃないし」を恐縮。宮田の話を聞いた北山宏光も「辛いもん食ったら、こうするんだよっていうことはあるけど、お前たぶん辛いの食わないジャンルだからね、ってことでしょ(笑)? 俺は、辛いの食うけど! お前はたぶん食わなくてやっていけるからってやつね」と言葉を添えた。


 だが、すでに岸はジャニーズJr.がメインを務めたバラエティ番組『真夜中のプリンス』で激辛料理を食べて、見事な嗚咽を披露している。激辛とわかっていながら、その真面目さゆえにひとくちめから大きく頬張り、「おいしい」と言いながら目を見開く姿は爆笑もの。メンバーの岩橋のS心にも火を付け、激辛カレーを「あーん」とすると「なんで俺なの?」とガチ抗議する姿も含めてナイスリアクションだった。そんな岸が、今夜の『沸騰ワード10』の予告映像を見ると、屋外ロケに出て体を張っているようだ。VTRを見る岩橋が喜んでいるところを見ると期待は高まる。


 また、6人全員で集まったときにも、すでにバラエティ映えするものを彼らは持っている。『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)8月3日放送回では、新コーナー「King & Princeの名物コーナーを作りましょう!」が始動。King & Princeとしては初の冠コーナーだが、6人で息の合ったプレーを見せてくれた。まずは、全体の流れを作る進行役を務めるのは永瀬廉。笑いに貪欲な関西ジャニーズJr.と共に育ってきた彼は、自然とトークの間合いをはかり、空気を読んでボールを投げる。よく通る声が聞き取りやすく、メンバーにお題を出すときにも1番バッターとしてクールなアイドルの正解を見せていくので実にわかりやすい。


 永瀬の流れを受けて次に打席に立つのは、高橋海人だ。ふわっとしたマイペースな雰囲気を漂わせる高橋は、キュートなアイドルのお手本を見せる。奇をてらわず、まっすぐに打ち返す姿は実に清々しく、いつだってその素直さに伸びしろを感じさせてくれる。そして、場が温まったころに出てくるのは、唯一無二な天然キャラの平野だ。予測不能な言動が、確実に笑いを誘う花形プレーヤー。そこで、岸へと順番が回ってくるのだ。いわば4番バッターの打席。それはプレッシャーも感じることだろう。さらにその後に続く、神宮寺勇太は「国民的彼氏」と自ら豪語するナルシストなチャラ男という強いキャラクターが光り、岩橋もメンバーから姫扱いを受けるかわいさと努力家な野球少年というギャップをあわせ持つ。


 なにわのクールガイ、マイペースなピュアボーイ、唯一無二なド天然、国民的彼氏、ツンデレプリンセス……と、すでにキャラが大渋滞しているKing & Prince。「バラエティで、もっと活躍したい」と岸が先輩に相談したくなるのも頷ける。一方で、先述したKis-My-Ft2の二階堂や宮田はもちろん、Sexy Zone佐藤勝利、そしてKinKi Kids堂本光一、V6の三宅健など、ジャニーズの先輩たちがラジオで度々名前を出すほどの愛されキャラであることは大きな武器だが……。きっと今後の課題は、これだけの個性をどう見せていくかなのかもしれない。その成長を見届けるのも、またKing & Princeを応援していく甲斐があるというものだ。これから多くのバラエティ番組で、世間に“見つかる”であろうKing & Princeの魅力。まずは今夜、模索する岸が見せるロケVTRで大いに笑わせてもらおう。


※高橋海人の「高」はハシゴダカが正式表記。(文=佐藤結衣)