東京医科大学が、医学部の入試で女子受験生の点数を一律減点していた問題は、海外でも多く報道されている。BBCでは8月8日、東京医大がこの件で謝罪したことを報道した。
報道のタイトルは「Tokyo Medical University apologises for changing female exam scores」(東京医科大が女子受験生の点数操作で謝罪)。少なくとも2006年から不正を行っていたと認めたことや、7日に開いた会見で医科大の行岡常務理事が「社会の信頼を裏切った。心からお詫びを申し上げたい」と話したことなどを伝えていた。
しかし、このニュースをフェイスブック等でシェアしようとすると、タイトルが短縮され、「Tokyo university sorry over exam rigging」となってしまう。短縮タイトルを読んだ人からは「東大やない!」「携帯で見るとTokyo universityになって、東京医科大と紛らわしい」といった声が相次いでいる。
「universityが小文字なんだから読めば分かる」冷静なコメントも
東大の英語名称は「University of Tokyo」で、「Tokyo University」ではない。しかし、「東大」の略称に慣れた人の中には、タイトルを見て誤報と勘違いした人もいる。BBCのフェイスブックには、短縮タイトルで表示されていて、
「東京大学ではなく東京医科大。このタイトルは間違っている」
「タイトルを直すべきだ。東大じゃなくて東京医科大だ」
という主旨のコメントが複数付いている。
ただ、こうした意見には、英語が得意な人らから、「universityが小文字なんだから、東京大学じゃなくて東京にある大学、ってことは分かるでしょう。BBCの報道は正しいですよ」という返信も付いていた。
記事の内容そのものについては、「これでどれだけ多くの女性が将来を捻じ曲げられたんだ!」「恥ずかしい」「2006年から?信じられない」という怒りのコメントが国内外から殺到していた。