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メルカリ上場後初の決算は47億円の経常赤字、黒字化時期は明言せず

2018年08月09日 18:13  Fashionsnap.com

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(左から)取締役社長兼COO 小泉文明、代表取締役会長兼CEO 山田進太郎、執行役員CFO 長澤啓 Image by: FASHIONSNAP.COM
メルカリが、今年6月の上場後初となる決算を8月9日の今日発表した。2018年6月期通期決算は売上高357億円(前期比62.0%増)、営業損失44億円、経常損失47億円で、国内および海外事業の先行投資が影響し増収減益となった。

 2018年6月期の流通高(GMV)は3,704億円で前期比48.1%増加。一方でエンジニアを中心とする積極採用による人件費に加え、上場に伴う広告宣伝費などの販管費が響き赤字に着地した。また、特別損失として計上した関係会社株式の評価損114億円については、投資段階において想定の範囲であるとしながらも詳細は非開示とした。
 2019年6月期の計画は「成長のペースが早く、着地の予想が難しい」として開示をせず、黒字化のタイミングについても明言は避けた。国内フリマ事業を柱に、子会社メルペイを通じた金融関連の新規事業や、海外事業の強化により黒字化を目指すものの「まだまだ収益性を追うフェーズではなく、トップラインの拡大に向け投資は引き続き検討する」とした。7月に3サービスを終了した子会社ソウゾウは、新規事業として旅行業への参入を発表している。
 6月の上場日には一時ストップ高の6,000円に届いた株価は、今日の決算発表前には4,815円まで上昇するも、その後4,735円の終値をつけた。