お盆時期を控え、「お盆玉」を用意する人もいるだろう。三井住友カードは8月1日、「お盆玉に関する意識調査」の結果を発表した。調査は今年6月に実施し、小学生の子どもをもつ男女280人から回答を得た。
お盆玉とは、年始の「お年玉」の夏版のこと。江戸時代、山形地方で奉公人に「お盆お小遣い」をあげていた風習が元になっている。当時はお金ではなく下駄などを贈る風習だったが、昭和初期になり、子どもにお小遣いをあげる風習に変わったという。
例年、自分の子どもがお盆玉をもらっているか聞くと、「もらっている」と回答した人は37%。もらっていない人(62%)の方が多いが、約3人に1人はもらっているようだ。
9割の親「子どものうちから金融教育は必要」 「大人になって身に付けるのは難しい」
お盆玉のもらい方を聞くと、「現金」でもらうと回答した人は80%にのぼる。「おもちゃ」(9%)や「服」(4%)、「本」(3%)、「お菓子」(2%)、「商品券」(2%)など、現金以外の物で受け取る人は2割だった。
例年もらうお盆玉の額を聞くと、「1000~5000円」(47%)が約半数。以降「5001~1万円」(24%)、「1万円以上」(17%)、「500~1000円」(12%)と続く。平均総額は9345円だった。
一方、例年もらっているお年玉の額を聞くと、「2万1円以上」(33%)、「1万1~2万円」(32%)が上位を占めた。以降「5001~1万円」(26%)、「1001~500円」(8%)、「500~1000円」(1%)と続く。9割以上が5001円以上と回答し、平均総額は2万1960円だった。
お盆玉の使い道を親に聞くと、1位は「貯金」(56%)で、「おもちゃ・ゲーム」は3%に留まった。子どもに聞くと、「おもちゃ・ゲーム」(65%)が最多で「貯金」は10%に留まっていて、親子で逆の結果となった。
子どものうちから金融教育は必要だと思っている親は88%で、主な理由として「お金の使い方を勉強してほしい・お金の大切さを知ってほしい」「生きていく上で必要」などの理由が挙げられた。
他にも「大人になってからすぐ身につけるのは難しい」「無駄遣いを減らせる」「自分・旦那が苦労した」などをあげる人もいた。調査元は「お盆玉をもらうタイミングで、子どもと一緒にお金の大切さや使い方について考えてみてはいかがでしょう」とコメントしている。