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ジャニーズグループの復興支援の歩み TOKIO×キンキ×V6によるJ-FRIENDS以来受け継がれる精神

2018年08月09日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 7月24日、ジャニーズグループが「Johnny’s Smile Up ! Project」を立ち上げたことが明らかになった。幅広い社会貢献や支援活動を行っていくという。同日には平成30年7月豪雨の被害を受けた広島県、岡山県、愛媛県に対し『嵐のワクワク学校 2018』の収益の一部を義援金として拠出、また嵐・松本潤と二宮和也が義援金と支援物資を届け、避難所を訪問したことも改めて報告された。8月4日には木村拓哉、V6・三宅健、生田斗真が同プロジェクトの一環として広島・呉市を訪問。木村は報道陣の取材に対し、「自分らに会って笑顔になってもらえるので、こういうこと(支援)は継続するべき」と力強く語っていた。翌5日にはTOKIO・国分太一と長瀬智也も加わり、岡山・倉敷市の避難所も訪問したという。


(関連:TOKIO、V6、KinKi Kids……今なお存在感示す「J-FRIENDS」組の軌跡


 ジャニーズではこれまでも積極的にこうした支援活動を行ってきた。TOKIOとV6という並びを見て思い出すのは、阪神淡路大震災のチャリティー活動の一環で結成されたJ-FRIENDS。TOKIO、KinKi Kids、V6の3組によるスペシャルユニットで、2003年3月までの期間限定で活動し、CDやグッズ、コンサートの収益は義援金として神戸市教育委員会に寄付された。マイケル・ジャクソンが提供した「Children’s Holiday」、ジョン・ボン・ジョヴィ、リッチー・サンボラが作詞・作曲、日本語詞を稲葉浩志が担当した「Next 100 Years」といった豪華な楽曲に加え、グループの垣根を超えたメンバーの絆やパフォーマンスは今なお復活を希望する声も耳にするほど、高い人気を誇った。彼らが団結し、全力で活動する姿は、多くの人に勇気を与えたはずだ。


 2011年3月には、近藤真彦が代表を務める東日本大震災復興支援プロジェクトとして「Marching J」を発足。所属タレント全員が参加した同プロジェクトでは、募金イベントやチャリティイベントなどを開催した。嵐・櫻井翔はこうした活動に対し、2011年4月1日放送の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で「被災地にいるファンの方への恩返し。ファンの方々も含めてジャニーズファミリーだと思っています。(被災地にいる)ファンの方々から(被災地以外の)ファンの方々への橋渡しができたら」とコメント。一方的に支援するのではなく、“恩返し”という言葉に、ジャニーズメンバーの思いが詰まっているように思う。


 振り返ると、『SMAP×SMAP』では2011年3月以降、毎回SMAP自身が発起人となった東日本大震災復興支援財団への募金を呼びかけていたのも印象的だった。J-FRIENDSから脈々と受け継がれてきた支援活動。「Johnny’s Smile Up ! Project」の公式リリースには“いつも皆様の手の届くところにあって、ほほ笑みかけている”存在でありたい、とあったが、今後も様々な形で人々を元気づける活動をしていくことだろう。(竹上尋子)