6月末に本国で発表されたばかりのブランニューモデル『マクラーレン600LT』が早くも日本に上陸。7月30日に東京でアジア・パシフィック・プレミアが開催され、同ブランドの展開するスポーツシリーズで、最も軽く、最もパワフルで、最も速いモデルとしてラインナップに加わることとなった。
この新型『マクラーレン600LT』は、同社のスポーツシリーズ、スーパーシリーズ、そしてアルティメットシリーズの3つのラインのうち、すでに高い評価を受けているスーパーシリーズの570Sをベースに、マクラーレン伝統の名称である“LT(ロングテール)”の新たな章を継ぐモデルとして誕生した。
その心臓部には、現行モデルで実績を重ね続けている最高出力600馬力、最大トルク620Nmを発生するM838TE型、3.8リッターのV8直噴ツインターボを搭載。トラックモードを備えた7速のツインクラッチ式ギヤボックスを組み合わせている。
ボディシェルには、マクラーレン独自の"カーボンモノセル2"と呼ばれる炭素繊維とアルミニウムの複合シェルが採用され、足回りには前後ダブルウィッシュボーンにアダプティブダンパーと、フロント390mm、リヤ380mmのカーボンセラミックディスクを採用。乾燥重量で1247kgのボディを支えるフロント225/35/R19、リヤ285/35/R20のピレリP-ZEROトロフェオRとともに、0-100km/h加速2.9秒のパフォーマンスを誇っている。
先日イギリスで開催された2018年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでのワールドプレミアを経て、わずか2週間のインターバルで日本上陸となったこのモデル。本国イギリス以外では初の公開となり、マクラーレンにとって日本市場がいかに重要かを示すものだと説明するのは、マクラーレン・オートモーティブ日本支社代表の正本嘉宏氏。
「日本はスポーツシリーズの市場としては世界で3番目に大きく、重要なマーケットであることが証明されています。2017年の総受注台数は前年比で78%増加しており、世界的な販売網強化の戦略に沿って、新たにマクラーレン麻布をオープンします」
同じく発表会の席上で同モデルの概要を語ったコマーシャルオペレーション・ディレクターのアレックス・ロングは、このモデルがスポーツシリーズ最強のモデルだと強調した。
「マクラーレン600LTは、20年ぶりに復活したLT、ロングテールの名を冠した4番目のマクラーレンであり、スポーツシリーズとしてはLTの名を持つ初のモデルです。究極の一体感を提供するためあらゆる領域が極限まで研ぎ澄まされ、まさに公道に放たれたレーシング・アニマルといえるでしょう」
「その比類なくパフォーマンスを維持するため、同モデルは生産期間を12ヶ月と厳密に限定しており、その生産台数にも限りがあります」
また、先のグッドウッドの会場では2025年までに派生モデルを含め18の新規車種を導入するという『Track25』のプランを発表。合わせて全ラインナップを100%ハイブリッド化する計画も明かしている。
この『マクラーレン600LT』の日本市場での価格は、2999万9000円となっている。
オフィシャルウェブサイト:http://jp.cars.mclaren.com