助成金の不正流用や反社会勢力との交友関係が取り沙汰されていた、日本ボクシング連盟の山根明会長は8月8日、大阪市内で会見を開き、今日付けで会長を辞任する意向を示した。
山根会長はこれまで、進退について「辞めるつもりはありません」と強く発言していた。スポーツ庁の鈴木大地長官は「(暴力団との交際関係が)事実なら辞任に値する」と早期辞任を促していたが、案の定、交友関係を認めたことが決定打になったようだ。
尾木ママ「全く無意味な辞任劇」と会見酷評
会見は質問は受け付けず、コメントを発表するだけの形式で行われた。辞任を決めた理由は、
「再婚した嫁に進退問題を相談したところ『私はどういうことがあっても、会長を死ぬまで面倒を見るから、今は楽にしてください』と言われ決めました」
と明かしている。
教育評論家の尾木直樹さん(尾木ママ)は会見直後にブログを更新し、「なんだこれ!?声明にもならない『辞任声明』?」と酷評した。辞任を決定した理由や、数々の批判へのお詫びがなかったことについて、
「全体として『男らしくない』こと甚だしい!ぼんやり声明!?まともに評価できる代物でじゃないのではないでしょうか?全く無意味な辞任劇」
と憤慨していた。
山根会長は、悪質タックル問題の対応で批判を浴びた日大の田中英寿理事長と親しく、問題発覚後、二人の名字から「闇のアンガールズ」「ブラック・アンガールズ」などと呼ぶ風潮もあった。山根会長が辞任したことを受け、ネットでは
「闇のアンガールズ解散か」
「もう1人のブラックアンガールズ田中理事長(日本大学)、会見もせず…いつまでダラダラするのだろう」
「山根会長が辞任されたなら悪アンガールズの田中も…」
と、田中理事長の進退に触れる人も多かった。