映画『プーと大人になった僕』の日本語吹き替え版の主演声優が発表された。
9月14日から全国で公開される同作は、『クマのプーさん』シリーズ初の実写映画。大人になって妻子とロンドンに暮らすロビンが忘れた「大切なモノ」を届けるため、プーと仲間たちが森を飛び出してロンドンの街にやってくる、というあらすじだ。ロビン役にユアン・マクレガーがキャスティング。監督は『チョコレート』『ネバーランド』などのマーク・フォスターが務めた。
クリストファー・ロビン役の吹き替え版声優として発表されたのは、堺雅人。実写映画の吹き替えに初挑戦した堺はオファーを受けたことについて「ユアン・マクレガーさんという、素晴らしい俳優の声を担当できて光栄でした。撮影の日をドキドキしながら待っていました」とコメント。『クマのプーさん』については「いろんなことを考えさせられます。『今日が一番大事』とか『今日が一番好き』とか、お坊さんのありがたい話を聞いてるみたい。プーさんはあなどれません。演じていて、考えされられるセリフが、いくつもありました」と明かしている。
なお吹き替え版ではプー役をかぬか光明、ティガー役を玄田哲章、イーヨー役を石塚勇、ピグレット役を小形満が演じる。
■堺雅人のコメント
・オファーを受けたことについて
実写の吹替は今回がはじめてですが、いつか挑戦してみたいと思っていたので、オファーをいただき、とてもうれしかったです。ユアン・マクレガーさんという、素晴らしい俳優の声を担当できて光栄でした。撮影の日をドキドキしながら待っていました。(収録本番では)ユアンさんのお芝居に導かれるような感じで、とても楽しい作業でした。アニメーションの声優は何度か経験があるのですが、実写だと、英語のお芝居にあわせるので、思ったまま演じると平板になってしまうと(吹替版の演出家の)監督から指摘をうけました。そこがなかなか難しかったですね。
・『クマのプーさん』について
いろんなことを考えさせられます。「今日が一番大事」とか「今日が一番好き」とか、お坊さんのありがたい話を聞いてるみたい。プーさんはあなどれません。演じていて、考えされられるセリフが、いくつもありました。
・物語のきっかけとなる「再会」について
子供の相手をしていると、自分が小さい頃何をして遊んでいたのか思い出すことが多くて、こういうおもちゃ好きだったなとか、粘土遊び好きだったなとか。そのようなことを思い出すと、自分の小さい頃と再会しているような不思議な気持ちになります。
・家族をもってからの仕事との向き合い方の変化について
自分が変わったと思うことはないんですが、今回、この作品の台本に子供がクレヨンでものすごい落書きをしてしまったんです。いつもだと怒ってしまうと思うんですが、今回むしろ嬉しかった。ちょっと変わったのかもしれません。