先週オーストリアで肺移植手術を受けたニキ・ラウダは、AHKウィーン病院が月曜日に発表した声明によれば、着実に回復に向かっているという。
かつてF1ドライバーとして数々の伝説を作り、現在はメルセデスのノンエグゼクティブチェアマンを務めるラウダは、先月イビザで休暇中に酷い咳を伴う症状に見舞われ、母国であるオーストリアでの治療が必要となった。
ラウダは一時は命に関わる危険な状態で、重度の肺感染症を起こしたため迅速な移植が必要となったが、大手術の結果、担当医が満足するレベルまで彼の容体は安定したという。
病院の声明には、「手術後24時間でラウダ氏は抜管可能となり、自発的に呼吸をし、完全に意識が戻った」とある。
「その後数日間で彼の状態は継続的にさらなる回復に向かった。ラウダ氏は完全に回復するまでウィーン総合病院に留まる予定である」
手術は病院の胸部外科部門責任者である専門医、ウォルター・クレーペコ医師とコンラッド・ヘッツェネッカー医師によって行われた。
すべてがうまくいけば、ラウダは数週間のうちに完全に回復し、仕事に復帰することができるものと予想されている。