連日続く酷暑のため、学校現場でも熱中症で倒れる子どもが後を絶たず、「教室内や体育館にクーラーを導入すべきか」という議論が活発に行われている。ただ、そんな中「昔も暑かったが勉強できていた」「クーラーは甘え」といった高齢者の意見も少なくない。
8月6日に放送された『5時に夢中!』(MX系)では、マツコ・デラックスさんがこのような発言をする高齢者に対して、独自の見解を示した。(文:石川祐介)
「もう理屈じゃないんだよ、変わったんですよ?っていう」
番組では、日刊ゲンダイの記事で紹介された「昔はクーラーがなくても我慢できた」という高齢者の声を取り上げた。これについてマツコさんは
「今、色んなものが意識を新しい時代にシフトしていかなきゃいけないのに、ジジィが追いついていないよね」
続けて「もう理屈じゃないんだよ、変わったんですよ?っていう。あなたの精神論は良いですから……」と口にし、
「社会が変わったんだから、それに順応するのにちょっとは柔らかい頭になってくださいよ、って言ってるのにできない人は、もう多分無理なんだよ」
と諦め気味に語った。
「前ほどノスタルジーでものを語るのは止めよう、となってきた」
また、マツコさんは「もうちょっと先進国になっていたんだと思ったんだけどね、日本ってね」と時代に合わせて柔軟かつ迅速に変化できていない日本への絶望感を口にする。
さらに、「物理的に、こいつらが子どもの頃に比べて、尋常じゃない暑さになってることは知ってるわけじゃない?」とし、
「それと(甘えだという)感情は別。死んじゃうよ?子ども。物理的にクーラー入れるのが当たり前じゃない?この状況になったら」
と語った。
また、マツコさん自身も面倒な中高年にならないよう気をつけているといい、「前ほどノスタルジーでものを語るのは止めよう、となってきた」という。「今のアイドルを見てて『昔のほうがすごかった』とか言っちゃうじゃん?」と過去を美化してしまったりする気持ちもわからなくはないようだが、
「今のアイドルの子達が"正義"であって、そんな昔の話しされても知ったこっちゃないわけじゃない? そういう意識を持っていかないと、一人ひとりが」
と今を受け入れるよう生活しなくてはいけないと締めた。