アニメーション映画『ムタフカズ』が10月12日から全国公開。日本語版声優が発表された。
STUDIO4℃のアニメーション制作による同作は、同社が手掛けた映画『鉄コン筋クリート』に惚れ込んだフランスのバンドデシネ作家ギヨーム“RUN”ルナールとフランスの制作会社ANKAMAのラブコールによって実現したコラボレーション作品。『鉄コン筋クリート』のメインスタッフが再集結し、監督は同作のキャラクターデザインと総作画監督を手掛けた西見祥示郎、美術監督は木村真二が務める。
物語の舞台は犯罪者と貧乏人の吹き溜まりと化したダーク・ミート・シティ。この街で生まれ育ったリノことアンジェリーノは、骸骨頭の親友ヴィンス、臆病なウィリーと3人で将来の見通しのない日々を送っているが、リノのさえない人生を一変させるような出来事が立て続けに起こり、やがて絶体絶命の危機に陥ったリノがスーパーパワーに目覚める、というあらすじだ。
日本語版で主人公のリノ役を演じるのは草彅剛。ヴィンス役を柄本時生、ウィリー役を満島真之介が演じる。オリジナルのフランス語版は昨年の『アヌシー国際アニメーション映画祭』『東京国際映画祭』でプレミア上映されている。
『鉄コン筋クリート』のファンだったという草彅剛は「人間の愛という普遍的なテーマがストレートに表現されていて、“愛によって弱さが強さに変わる!”ということを感じていただけたら嬉しいです!」とコメント。
柄本時生は「キャラクターたちの想像力が存分にでていてアニメーション映画の魅力が最大限に出ていると思いました。自分の声が人様に届くことはなかなかないので楽しくきいていただけたらと思います」、満島真之介は「“声だけで表現をする”という事に、とても希望を感じていて、眼で見える情報だけではなく、あえて“耳で聞く”という事にフォーカスを当てると、人間の元々抱くイメージや記憶を超えた新鮮な驚きや、ハッと気づくものがあると思うんです。ものすごく興味深い作品と共に、自分自身も前進させてもらっています」とそれぞれ語っている。
また西見監督は3人の起用理由について「性格と雰囲気とボディイメージが3人のキャラクターにピッタリなこと、それに加えて3人のバランスが上手く出ることを大切に考えてキャスティングさせて頂きました」と明かしている。
■草彅剛のコメント
「鉄コン筋クリート」という作品が大好きなので、そのスタッフとご一緒できるのがとても嬉しかったです!人間の愛という普遍的なテーマがストレートに表現されていて、“愛によって弱さが強さに変わる!”ということを感じていただけたら嬉しいです!
■柄本時生のコメント
望まれずにバケモノになってしまった主人公がそれに抗っていく物語は面白いと思います。キャラクターたちの想像力が存分にでていてアニメーション映画の魅力が最大限に出ていると思いました。自分の声が人様に届くことはなかなかないので楽しくきいていただけたらと思います。
■満島真之介のコメント
僕が演じたのは、中身は人間、見た目は“矯正しているコウモリ”として描かれている役柄です。(笑)
アニメーションでしかできない世界観の中で、今まで自分には無かったやり方で挑戦したいと思ったんです。
“声だけで表現をする”という事に、とても希望を感じていて、眼で見える情報だけではなく、あえて“耳で聞く”という事にフォーカスを当てると、人間の元々抱くイメージや記憶を超えた新鮮な驚きや、ハッと気づくものがあると思うんです。
ものすごく興味深い作品と共に、自分自身も前進させてもらっています。
■西見祥示郎監督のコメント
個性的な声の俳優キャストさんのおかげで作品がより面白くなりました。ランさんの音楽も超イケてると思います。映画を観て頂ける皆さんに喜んでもらえると幸いです。ムタフカズをよろしくお願いします。
■木村真二のコメント
中学生の頃夢中になったフランス映画。こんな形で参加できて光栄です。アンカマやランさんたちとの密度の濃い合作。そしてひさびさの4℃っぽい映画が完成しました。80's無国籍ムービーをお楽しみください。