連日、ワイドショーを賑わせている日本ボクシング連盟・山根明会長。8月6日に放送された『5時に夢中!』(MX系)では、マツコ・デラックスさんが山根会長の印象についてコメントした。
マツコさんは、報道が事実なら「(山根会長は)悪いことしてきた人、というのは前提よ」と語った上で、
「ずっと見てると、意外と目がかわいい……そんなに腹の底まで腐った人というよりは、何が悪いかが本質的なところまでわかってない人なのかなっていう」
とコメント。山根会長は根っからの悪人ではないと話す。
続けて「世の中のルールをわからずに老いていくお爺ちゃんっているじゃない? そういうタイプなのかな。稚拙な部分もあると思う」と独自の見解を示した。(文:石川祐介)
周囲の人間にも問題?「そっちの方が闇が深いなって思う」
さらに、マツコさんは
「最近気になるのが、この人よりもこの人の周りに真人間みたいな顔してる"お付き"みたいな人が何人もいるじゃない? 副会長とか取り巻きが。そっちの方が闇が深いなって思う」
と山根会長本人よりも周囲の人間のほうに問題がありそうだと予想。山根会長は風貌が印象的なので、普通なら最初の段階から警戒できるが、「この人を支持してきた人たちが何十人もいるわけでしょ」と語った。
若林史江さんも「側近に弁護士もいるんだって」とマツコさんの意見同様、山根会長の周囲にいる人間に懐疑的な思いがあるようで、「そういうほうがよっぽどタチが悪い」と指摘していた。
「山根会長を操っているフィクサーみたいなのがいる」?
そして、「この人が辞任させられる時があるなら、そういう人達も含めて、ボクシング協会を総取っ替えぐらいのことをしないと……」と語り、
「なんかこの人を操っているすげぇフィクサーみたいなのが、内部にいるんじゃねーか…みたいな。この人だけだと上手くいかねーだろ」
と山根会長の力だけではここまでの騒動に発展することはなかったと見る。
会長辞任を否定している山根会長だが、スポーツ庁の鈴木大地長官は6日、「反社会勢力との交友が事実であれば、一刻も早く辞めるべきだ」と山根会長に辞任を求める意向を示している。ただ、これは山根会長に対してで、"取り巻き"にも向けられた言葉ではない。
日刊ゲンダイによると、連盟関係者は「後任には副会長で専務理事の吉森さん(照夫氏=弁護士)を推すことになると思う」と語っていたといい、マツコさんの言うような「総取っ替え」が起きる可能性は低そうだ。
山根会長が辞任するかは定かではないが、仮に辞任したら騒動は沈静化するかもしれない。ただ、問題の根本的な解決が果たせるかは不透明だ。歴史を繰り返すことがないよう、今後の運営も踏まえた、プランをキチンと示して欲しい。