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『健康で文化的な最低限度の生活』安達祐実がシングルマザー役に 「母親っていろいろ背負って生きている」

2018年08月07日 09:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 カンテレ・フジテレビ系にて毎週火曜21時より放送中のドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』。8月7日放送の第4話に出演する安達祐実のコメントが公開された。


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 同ドラマは、安定を求めて公務員になったものの、生活保護受給者と向き合う激務必至の生活課に配属された義経えみるが、受給者たちの壮絶な人生に直面し、困惑しながらも奮闘していく模様を描いた人間ドラマ。吉岡里帆が主人公・義経えみるを演じ、井浦新、川栄李奈、山田裕貴、田中圭、遠藤憲一らが出演している。


 第4話に登場する安達が演じるのは、シングルマザーの岩佐朋美。えみるの同期・七条(山田裕貴)が担当する受給者で、6歳の娘の育児にも前向きで、働く意欲も高いが、気丈に振る舞う姿の裏で朋美は、“自分はこんなはずじゃない”、“早く働かなければ”と焦る。さらに、元夫のDVで受けた心の傷を抱えており、育児の負担も大きく、同年代の女性と自分の境遇を比べては、誰にも言えない葛藤にさいなまれていた。


 一方の七条は、自分も母子家庭で育ったことから、朋美に1日でも早く就職してもらい、生活保護から脱する手助けをしようと、「頑張りましょう!!」と繰り返していたが、それが重荷になったのか、ついに明美は音信不通に。えみるはささいなことから朋美の異変に気が付き、七条に注意を促すが、意見がかみ合わない2人は大げんかに発展していく。


 朋美を演じる安達は、「切羽詰まった状況ですが、ここまでいかなくても、金銭面とか、誰にも協力を頼めない時とか、子育てしていると共感できるなと思うところがありました。シングルマザーだから、自分が子供を食べさせていかなければならない。だから働きたい、けれど子供がいるから働けない。この悪循環は理解できました。自分の中に理想の母親像があるのに、そうなれていない、子供に対する申し訳なさや、かわいそうなことをしてしまっているという罪悪感……。母親っていろいろ背負って生きているんです」と同じ女性として、母親として、演じながら思ったことが多かったと明かす。


 また、七条とのやり取りについては「受け取る側の心の状態もあるので、一筋縄ではいかない。人それぞれパターンが違って正解がないだけに、人間関係は難しいですね」とコメント。さらに、「この作品は、社会的弱者に焦点を当てていますが、実際に知らない話ではないし、身近にあることだと思いました。人に寄り添っていける作品なので、どの立場の人でも、感動があったり、反省だったり、いろいろ感じられるドラマです」と作品をアピールした。(リアルサウンド編集部)