やりがいは、仕事をする上で欠かせないモチベーションの1つだ。報酬や昇進、仕事そのものなど、感じる対象は人それぞれだが、内容にかかわらず、やりがいがあれば仕事を長く続けられる。反対に、やりがいを感じられない場合、不満が溜まり、転職の二文字が浮かぶこともある。企業口コミサイト「キャリコネ」には、やりがいのない仕事に悩むリアルな声が寄せられている。(※参照元 キャリコネ「やりがい」)
「代理店と間でメッセンジャーになるしかなく、ストレスも多い」
「大手代理店の下請け会社なので、顧客である大手代理店の言いなりで、自分で決める裁量が少なく、やりがいが無い。現地と代理店の間でただのメッセンジャーになるしかなく、ストレスも多い」(法人営業 20代後半女性 正社員 年収300万円)
「仕事内容としては毎日自販機回りでやりがいが無い。運転好きで1人が好きな人には向いているでしょう」(その他 30代前半男性 正社員 年収320万円)
「派遣の方と一緒に売り場を任されているがやりがいが無い。中途半端な立ち位置で、派遣と当社員の間に挟まれ自分の思うような仕事ができていない。異動を申し出て、ほぼ確実に異動出来ると言われていたが、後任が見つからないという理由で見送りになった。いつ異動できるのかも分からないので転職を決めた」(その他 30代後半女性 正社員 年収200万円)
ひと口に「やりがい」と言っても、感じ方は人それぞれだ。仕事内容そのものにやりがいを感じる場合もあれば、高い報酬や他人から評価、感謝されることで達成感を感じる場合もある。
今回の口コミでは、仕事内容にやりがいを感じられないというものが目立った。「親会社や元請けの指示通りの業務しかできない」、「黙々と単純作業が続く」など、業務内容への不満から転職を決めた人もいた。
今の仕事にやりがいがないと感じたときは、業務の中で、自分なりに工夫できる点はないか探してみることも必要だろう。今よりも良い方法を上司に提案する、自分が関われそうな新たな企画を考えるなど、目の前の業務に主体的に向き合ってみると、やりがいも見つかるかもしれない。
単純作業の仕事であっても、さらに効率良くできる方法はないか考えたり、現場にいるからこそ見えてくる問題点や改善点を報告したりすることは、自分のスキルや意欲をアピールするチャンスになる。
もちろん、そうした努力や姿勢を評価してくれない企業も存在する。自分なりに工夫してもやりがいを感じられず、続けることが困難な場合は、潔く転職してもいいかもしれない。
「職務以外の仕事をしているのに手当なし」不公平な評価にくすぶる不満
「査定の評価が店舗で一位でも、昇給は月あたり1000円程度。何億円売ろうがインセンティブは全くない。いくら売っても売り上げが最下位の人と変わらないので全くやりがいが無い」(ショップスタッフ 30代前半女性 正社員 年収420万円)
「配属された部署、上司によっては自分の仕事が正当に評価されず、全くやりがいが無いことがある。自分の場合も、自分の職種以外の仕事をさせられていたが、手当がつくべき仕事なのに、本来の職種が違うからと手当は貰えなかった。さらに、新人の世話までさせられ、その新人に手当がついていたのには、とても理不尽を感じた」(社内SE 20代後半女性 年収318万円)
報酬や評価に関するやりがいがない、という口コミもあった。こうした不公平感は、一生懸命努力している人々のモチベーションを削いでしまう。
やる気のある人が退職してしまっては、企業にとっても損失になる。企業側は社員がやりがいを持って仕事に専念できるよう、きちんと評価し、正当な報酬を与えるべきだ。また、社員が工夫して改善や効率をはかり、新たなビジネスを企画してきた場合は、前向きな姿勢を積極的に受け入れ、業務に活かしていくべきだろう。(※参照元 キャリコネ「やりがい」)