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人工知能によりスマートフォンで撮影した農作物の異常を自動検知するアプリ「SCOUTING」

2018年08月06日 21:02  Techable

Techable

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ドイツの総合化学メーカー「BASF」傘下のデジタル農業ソリューションブランド「xarvio」がリリースする「SCOUTING(スカウティング)」は、人工知能(AI)による画像認識で農作物の異常や雑草などを検知するスマホアプリだ。・スマホで撮影するだけで圃場での異常を自動検知「SCOUTING」は、対象となる植物をスマートフォンで撮影すると、ディープラーニング(深層学習)をベースとするアルゴリズムが、その画像から、植物の形や色などを自動で認識。

これにより、雑草を特定したり、害虫の種類や数を分析したり、疾病や葉の損傷を検知したり、作物の生育に必要な窒素の状態を示すことができる仕組みだ。

また、ユーザーが「SCOUTING」のオンラインプラットフォームで共有し合う圃場ごとの画像データをもとに、近隣の農地でどのような問題が発生しているのかを可視化する「RADAR機能」や、近隣で疫病や害虫が広がっている旨を自動通知する「アラート機能」も実装されている。

ユーザーは、「SCOUTING」がリアルタイムで提供する情報をもとに、農作物の健康な生育を効率的かつ適切に管理できるというわけだ。・誰でも無料で利用できるデジタル農業ツール「SCOUTING」は、2017年11月に欧州でリリースされて以来、農家や園芸愛好家を中心に、世界90カ国で5万8000人以上のユーザーが利用。

また、これまでに「SCOUTING」のデータベースに集約された雑草や疾病などの画像データは15万件で、2018年末までに、さらに10万件の画像データが追加される計画だという。

「SCOUTING」は、現在、iOS対応アプリとAndroidアプリとして提供されており、誰でも無料でダウンロード可能だ。(文 松岡由希子)

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