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ポルシェジャパン 2018スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2018年08月06日 13:31  AUTOSPORT web

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D’station Porsche
D’station Porscheが7位入賞、GULF NAC PORSCHE 911は15位完走
スーパーGT 第5戦 T300クラス決勝 レースレポート(富士スピードウェイ)

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)の911 GT3 RはスーパーGT第5戦(富士スピードウェイ)のGT300クラス決勝において、藤井誠暢とポルシェワークスドライバーのスヴェン・ミューラーがコンビを組むD’station Racing(#7)が7位で完走し、5ポイントを獲得しました。同じく911 GT3 Rを駆るGULF NAC PORSCHE 911(#9)は15位で完走しました。

 今年から夏に開催される富士スピードウェイでの第5戦は、レース距離が伸び500マイル(約800km)で争われることになった。真夏らしい暑さのなかで迎えた8月4日(土)午前の公式練習ではD’station Porscheが好ペースで周回を重ねて藤井が1分38秒565というタイムをマークし、7番手につける。
 
 一方、今回久保凛太郎と石川京侍のコンビに加え、第3ドライバーとして峰尾恭輔を起用したGULF NAC PORSCHE 911は、1分39秒328というベストタイムで22番手となった。

 迎えた午後2時35分からの公式予選では、ミューラーがノックアウト予選Q1で1分38秒460というタイムをマークしQ1を突破すると、Q2を担当した藤井誠暢が1分38秒405というタイムをマークし、8番手という好位置につけていく。一方GULF NAC PORSCHE 911は、峰尾がアタックしたもののQ1突破はならず、26番手からスタートを切ることになった。

 3万8300人という大観衆が訪れた8月5日(日)の決勝日は、前日同様の暑さのなかで、午後1時30分からスタートが切られた。D’station Porscheはミューラーがスタートドライバーを務め、1周目には6番手にポジションを上げる。

 今回のレースでは4回のピット作業が義務づけられるが、3回のピットストップでも走りきれるレース距離であるため、チームは5周を消化した時点で、コース上のトラフィックを避けるべくミューラーをピットに呼び戻し、藤井に交代する。
 
 ただ、D’station Porscheは路面温度とタイヤがマッチせず、ペースは悪くないもののトップ争いとはややギャップが開いてしまった。

 36周を終えて藤井から代わったミューラーは76周目まで周回を重ね、ふたたび藤井に交代するが、この頃になると路面温度も下がりD’station Porscheの選んだタイヤが働き始めてトップを走るライバルたちと遜色がないほどにペースが上がっていく。藤井は124周まで長いスティントを走りきってみせると、最後はふたたびミューラーに交代し、チェッカーを目指した。

 戦略が異なるライバルたちもいたため順位は上下を繰り返すことになったが、D’station Porscheは着実にポジションを上げていき、最後は7位でフィニッシュし貴重な5ポイントを獲得した。

 一方、GULF NAC PORSCHE 911は同様にトラフィックを避けるため1周目を終えて即座にピットイン。コース上のクリアな部分を探しながら周回を重ねていき、少しずつポジションを上げていった。

 レース序盤のトラフィックを避けるべく1ラップ後に最初のピットインを行ったGULF NAC PORSCHE 911は、途中ライバルたちとバトルも展開しながら、大きなトラブルなく走りきり最後は15位でフィニッシュ。ポイント獲得はならなかったが、開幕戦からの連続完走記録を伸ばしている。

 次のスーパーGTレース 第6戦は、9月16日に宮城県のスポーツランド菅生で決勝レースが行われる予定になっている。