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ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズに聞く、“同時デビュー”までの道のりとグループへの思い

2018年08月05日 17:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 三浦翔平、菅田将暉など若手俳優の登竜門となっている『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』から、初の音楽ユニット、ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ(以下、JBアナザーズ)が生まれたのが約2年半前。そこからCDデビューという夢に向かって、100本以上のフリーライブを積み重ねてきた。どちらが先にデビューできるかを賭けた、1期生の兄組・チームシニアと、弟組・チームユースの真剣勝負。その背中を見つめてきた2期生のチームカデット、3期生のミッドウェスト。かけがえのない仲間でありながら、ときにライバルとしてお互いを高め合ってきた彼らが、7月31日ついに『Road to Union』でチームシニア、ユース、同時にCDデビューを果たした。今回は、そんな新たな一歩を踏み出したJBアナザーズを代表してチームシニア・若菜元貴、チームユース・杉山真宏、大岡泰三、チームカデット・中島拓人、河野晴日にインタビューを行い、彼らが見る次のステージを語ってもらった。(佐藤結衣)


(関連:ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ他写真


■大岡「競うことで“このチームで絶対勝ちたい”という共通の目標ができた」
――初登場となりますので、まずはお一人ずつ自己紹介からお願いしてもよろしいでしょうか。


河野晴日(以下、河野):はい、じゃあ僕から! チームカデットの河野晴日、17歳です。兵庫県出身で、今は東京に住んでます。家では亀を飼ってます。東京に来てから、さみしくて飼い始めました。名前は、ゆるちゃんです。ゆるく生きてほしくて名付けました。


中島拓人(以下、中島):本当の名前なんだっけ?


河野:ミシシッピニオイガメ! 成長しても10センチくらいの大きくならない種類で……。僕の自己紹介っていうより、亀の話になっちゃった!


中島:はい、じゃあ次は僕が。チームカデット・リーダーの中島拓人、21歳です。特技は東京ディズニーリゾート案内です。ディズニーが好きすぎて、ずっと通ってた時期があったので案内を完璧にできます! 「ここに隠れミッキーとか、いるんだよね~」くらいのさりげないやつから、「ファストパス、今取ったほうがいいよ」みたいな、もうガツガツとタイムスケジュール組むくらいまで。ディズニーのことなら、いっぱいしゃべれます!


若菜元貴(以下、若菜):はい、じゃあ、次は愛知県出身、チームシニアの若菜元貴です。趣味は、ペンギングッズ集めです。保育園のころから、ずっと好きで集めています。


河野:僕、一緒にすみだ水族館に行ったんですけど、そのときも両手で抱えるくらいペンギングッズ買い込んでました(笑)。


若菜:水族館、一緒に行ってくれる人がいなくて、コイツ誘ったんですよ。実は、僕のサインにもペンギンが3体入ってるんで。チェキが当たった人は見つけてほしいですね。


大岡泰三(以下、大岡):岡山県出身、18歳、チームユースの大岡泰三です。特技が、スポーツ全般できることと、趣味がアニメで、ハマるとグッズを元貴くんのペンギンアイテム並に買い込んじゃいます! 中学生のころは『弱虫ペダル』が好きすぎて、“自分も自転車に乗りたい!”って、持ってたゲーム機を売ってまでクロスバイクを買いました。


杉山真宏(以下、杉山):ラストは僕ですね。神奈川県出身、19歳、チームユースの杉山真宏です。趣味は、漫画とアニメ。特技がバク転とバク宙とバスケです。小ネタとしては、ベロで三つ折りができるのと、目玉リレーができます。(ベロの先を花びらのように3つのヒダ状に折りたたみ、目玉を片方ずつ動かしてみせる)


――本当、みなさん個性豊かですね! みなさんが、JBアナザーズとして活動するきっかけとなった、『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』に応募した背景を聞かせてもらえますか?


河野:僕は、高校1年生になるときに自分で応募しました。最初は“高校生になるから、なんかやってみたいな”くらいの軽い気持ちで。芸能のお仕事については何も知らなかったので、雑誌から応募できるならって『JUNON』を買って、携帯のカメラで悪戦苦闘しながら写真を撮って、プリントして、貼って送りました。


中島:自分の場合は、前から歌とダンスをやっていたので、アーティストになるのはもともとの夢でした。一度、別の道にいこうとしたんですけど、どうしてもその夢を忘れられなくて。どうしようかなと思っていたときに、コンテストのことを知ってラストチャンスと思って応募することにしました。僕、KPOPが好きで、これに落ちたら韓国に留学しようって思ってたんです。で、ベスト100で落ちたんですけど、JBアナザーズのお話をいただいて、今ここにいるっていう感じです。


河野:じゃあ、もしかしたら全く知らない韓国に住んでる人になってたかもしれないってこと?


中島:そう! 知り合えなかったかも。


若菜:僕はたまたま地元の友達が『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』を受けていたのがきっかけですね。その子が応募者数何万人の中でベスト30まで残ってたので“それなら、僕もイケるんじゃないか”って思って。まあ、僕もベスト30止まりだったんですけど(笑)。それから2~3週間後くらいに、JBアナザーズの話をいただいて。今ではやっぱりその地元の子には勝ったな、と思ってますけど!


杉山:負けず嫌い!


大岡:僕は『JUNON』についてもほとんど知らなくて……。中3になって受験なのに勉強も好きじゃなくて、やりたいこともないってなったとき「もうこれに賭けよう!」……って親に言われて。いつの間にかお姉ちゃんとお母さんが応募してて、知らない内に二次審査まで通過してて。当日着る服まで用意されていたんです。でも、ベスト30に進む手前で落ちちゃって。“ああ、やっぱり勉強頑張らないと”って思っていたときに、JBアナザーズの話をいただいて、今この活動をしてるっていう感じですね。


杉山:俺も、ずっと親から「受けなよ」って言われてたんですよ。でも、人前に出るのがキライだったので、抵抗していたら勝手に応募されてました。審査の日に「書類出しておいたから、行っておいでよ」って。その日、ちょうどやることなかったから「じゃあ行くか」みたいな感じでした。でも最初は“やることなかったから行った”って感じでしたけど、いざ落ちてみると悔しくて。だから、JBアナザーズのお話をいただいたときは、絶対頑張ろうって思ったんです。


――もともと夢を持って自主的に応募してきた人もいれば、まわりから勧められて夢を探す形で挑戦したりと、みなさんバラバラだったんですね。


若菜:そうですね。僕は、特に負けたくないっていう気持ちで応募した感じなので、正直そのときは具体的にこうなりたい、という夢までは描けていませんでした。


大岡:僕も、カッコいいアーティストさんたちは好きでしたけど、自分がそうなれるなんて思えていなくて。ダンスもまったくの初心者でしたし。それにチームとしても、最初はどこか意識が統一されていない感じは正直ありました。


――その気持ちが切り替わったきっかけはあったんですか?


大岡:やっぱりシニアとユースの対決が大きかったですね。競うことで「このチームで絶対勝ちたい」という共通の目標ができたように思います。


中島:(河野を見て)俺たち、カデットは違うよな? 最初からみんな同じ方向に向かってたよな?


河野:うん! 


若菜:(笑)。でもカデットは、(中島の肩を支えて)コイツがしっかりしてたから。


中島:うれしい! カデットがいい雰囲気なのは“中島拓人がいたからこそ”って、太字で書いていてくださいね!


■若菜「“JBアナザーズ”というグループとして有名になっていきたい」
――仲がいいですね。みなさん、お互いの家に遊びに行くことはあるんですか?


大岡:元貴くん家には行ったことがあります。


若菜:ここにいる全員は、家に来たことあるな。


河野:「来ていいよ」って言ってくれるから。でも、本当にペンギンハウスでした。玄関から、マットもペンギンで。フィギュアとかもあって。


杉山:保湿ティッシュのパッケージまで、ペンギンでした。


――気の許せる仲間でありながら、負けたくないライバルという絶妙な関係性なんですね。


若菜:そうですね。CDデビューをかけて、シニアとユースが全国ツアーで対決している時期は仲が悪かったわけじゃないんですけど、「ユースには負けない」という思いがシニアのなかにはありましたね。今日はシニア俺ひとりしかいないですけど、全員揃ったら絶対負けないです! それは言い切れます!


大岡:ユースは年齢も若いから元気あり余ってますし、グループLINEでよく連絡を取っていて、団結力では負けないですよ!


――シニアやカデットにも、グループLINEがあるんですか?


若菜:あります。でも、シニアは全員ハタチを超えているので、連絡よりもイベント終わりに、みんなでごはんに行くことのほうが多いです。お酒が入ると、より腹を割って話せる感じもありますし。


河野:たぶんグループLINEがいちばん動いてるのはカデットじゃない? 「ここに行ったよ」とか「こんな写真撮れたよ」とか、Twitterみたいにすぐに共有してるもん! 基本、僕が始めちゃうんだけど(笑)。


――これまでシニアとユースが『Road to Union』のCDデビューをめぐって切磋琢磨してきましたが、同時デビューということで最終的にはその努力が報われる形になりました。


若菜:もちろん、シニアがその夢を掴むんだって思いながら走ってきました。でも、7月23日(※Zepp 名古屋での『JBアナザーズ CD DEBUT LIVE BATTLE“LAST DAY”』)にシニアとユースで初めて「Road to Union」を披露したとき、グッと来るものがありました……というか、泣きました(笑)。


杉山:最終レッスンのときから、みんな思ってたんじゃないですかね。2年半努力してきた集大成が、この曲なんだって。戦ってきたメンバーが一緒にひとつの曲を歌い上げるのは、やっぱり感情が高ぶりました。


河野:レッスンの様子を動画に撮っていたんですけど、画面を見ながら涙が止まりませんでした。僕らカデットも負けてられないなって。これからもJBアナザーズの一員としてついていきたいと思って、胸がアツくなったんです。


中島:僕は別の仕事の関係で、その披露の場にはいられなくて、あとから送られてきた動画を見たとき、心が震えました。シニアのワンマンライブのサポートメンバーに入ったこととか、いろいろ思い出して。


大岡:シニアかユース、どっちのジャケットが並ぶのか、勝負の行方は本当にギリギリまで知らされなくて。CD発売日の朝、ユース全員でお店に確認しに行こうって約束していたんですよ。


河野:もうどっちかなんて言わないで、“両チームでデビューしてほしい”って思っていたので、僕としては本当に嬉しいです。


――CDの2曲目に収録されている先行配信曲「Unnostalgia」には若菜さんと、大岡さんと、杉山さんと、河野さんが参加していますが、この曲の印象についても教えていただけますか?


若菜:振り付けが難しかったですね。普通の曲では、サビと大サビで振り付けが変わらないパターンも多いんですけど、「Unnostalgia」は3つのサビで音も歌詞も全く違うので、振り付けが全部変わるんです。


河野:ファンのみなさんに披露するからには、絶対にいいものにしないといけないという責任と、喜んでもらいたいという想いでパンクしそうでした。人生で初めてプレッシャーで朝まで眠れなかったくらい。しかも、曲が来てから3日くらいしかなかったんですよ。


大岡:特に、真宏は舞台の本番とかぶってて、センターなのにみんなと合わせられたのは1日だけ。


杉山:もうあのときはパニックでしたね。舞台も覚えなくちゃいけない、振り付けもやらなくちゃいけない、ああ、もう無理だ……って思いました。


若菜:でも、本番はきっちり成功してくれました。今振り返ると、いい経験をさせてもらったと思いますね。これからは、シニアvsユースの対決を見守るカデットとミッドウェスト……ではなく、JBアナザーズというグループとして団結して、有名になっていきたいですね。


杉山:CDデビューというひとつの目標を達成して、どこかゴールみたいな感じではありますけど、これは新しいスタートだと思います。


■杉山「個人の活動がこのグループのためになるように」
――新たなスタートに立ってグループとして、個人として、CDデビューの先に広がる夢は?


若菜:芸能の仕事って、ふだんの自分と全く違う自分になれるのが魅力だなって思っていて。全然違う人生を演じたり、バラエティでプライベートでは経験できないことを体験したり。偏食家なんで、いろんなものを食べてみたい願望もあるんですよ。


中島:ゲテモノとかも?


若菜:うん。大丈夫。仕事だって思ったら、全然イケる。それと、やっぱり好きなペンギンに関わる仕事もできたらいいですよね。全国の水族館を回って写真集を出すのが夢なんです。


中島:僕は、ミュージカルの道を極めていきたいです。もともと歌とダンスが好きだったんですけど、ちょうど1年前くらいに舞台に出ることになって、演技の楽しさを知りました。だから、歌って、踊れて、芝居までできるミュージカルって最強だなって思ったんです。将来は世界的に人気なミュージカル『RENT』に出られるくらいの力をつけたいですね。あとは、ディズニー好きを活かせるような番組にも出たいです!


杉山:実はJBアナザーズとして活動するにあたって、最初に立てた目標が『仮面ライダー』シリーズに出ることだったんです。弟が『仮面ライダー』好きなので、弟に「カッコいい」って言われるような存在でありたいなと思って。こういうのは言い続けたらなれるって聞くので、叶うまで言い続けたいと思います。


河野晴日
河野:僕は、もともとダンスもしたことなくて、今でも下手くそですけど、それでもファンのみなさんが応援してくれているので、その恩返しをしていきたい。いつか「ずっと応援してたんだよ」って人に自慢できるようなアーティストになって、憧れのPerfumeさんと歌番組とかで共演できたら幸せだな、と。


大岡:僕も、ダンスをしたことなかったんですけど、ようやく人前で踊れるくらいになったように思います。これからもっともっとカッコよく踊れるようになって、20歳になる2020年までに、代々木第一体育館を埋めたいです! 自分の好きなことをして、たくさんの人にも喜んでもらえるのが、やっぱり夢ですね。


――では、みなさんの夢を一緒に追いかける、ファンの方々にメッセージをお願いします!


中島:最終的にはJBアナザーズとして売れたいという目標を掲げて、ソロやチームごとに活動の幅を広げています。「応援よろしくお願いします」より、「より応援してもらえるように頑張ります」というのが、僕のポリシーなんです。大きな舞台を目指して、これからも頑張りますので、今後ともよろしくお願いします!


杉山:ファンのみなさんには、まずは2年半ついてきてくれてありがとうございました、と伝えたいですね。僕は、俳優の道でも活躍していきたいんですが、JBアナザーズがホームなので、個人の活動がこのグループのためになるように頑張りたいと思います。泰三の「代々木第一体育館を埋める」という夢も、20歳の誕生日プレゼントにしたいですね。