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モールで作った結婚指輪で川口春奈にプロポーズ!? 『ヒモメン』窪田正孝の“翔ちゃん節”が炸裂

2018年08月05日 14:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 結婚式場という、付き合っているカップルなら誰もが憧れる場所のシーンから始まる『ヒモメン』(テレビ朝日系)第2話。しかし、ヒモ彼氏である碑文谷翔(窪田正孝)は、結婚式が目的ではなく、そこで行われる無料の試食会に来たかったのだと春日ゆり子(川口春奈)に伝え、彼女を傷つけてしまう。ゆり子は結婚式場に着いたときは喜んでいたものの、翔ちゃんの真の目的を知ると気分を害してしまうのであった。


【写真】ヒモ男演じる窪田正孝


 翔ちゃんは悪びれる様子のない素直な笑顔と、ゆり子を想う気持ちは人一倍。ただその一方、同じくらい強い気持ちで働きたくないのである。そんな翔ちゃんを支えるゆり子は、彼をダメ男だと知りつつも夢中になってしまい、結婚式場に行くこともとても喜んでいた。


 結婚式場というロケーションは、実はゆり子を演じる川口春奈と非常に親和性が高い。川口は女優だけでなく、ファッション雑誌『JJ』(光文社)のモデルも務める。同雑誌は25~30代の女性をターゲットとし、度々、同棲や結婚などの特集を組んでいる。そんな雑誌の表紙を務める川口がこの役を演じることで、25歳前後の女性にとって共感できる部分もあるのではないだろうか。翔ちゃんのちょっとだらしないプロポーズにすら目を潤ませ、喜ぶゆり子。川口と同世代の女性が、キャリアか結婚かで少し気持ちがぐらつくタイミングで、この放送内容は非常に響くものだったのではないかと思う。


 愛はお金じゃない。ゆり子と翔ちゃんを見ていると、ゆり子はお金よりも”翔ちゃん”という存在が大切で付き合っているように見える。一度こうなってしまったら、もうそこから逃れるのは難しいだろう。翔ちゃんに悪気がなく、ゆり子を騙しているわけではないことも、破局を躊躇する理由の一つだ。


 ゆり子の姉・春日桜子(片瀬那奈)は、ヒモ男である翔ちゃんとゆり子を別れさせようと奮闘するが、結局は、ゆり子の翔ちゃんへの想いの強さに様子を見るという結果に落ち着いた。モールで作られた婚約指輪まがいのものを指にはめられ、喜んでいるようでは、ゆり子のヒモ男更生はまだまだ先になるだろう。しかし2人の関係を見ていると、あんなプロポーズでも少し心が動いてしまう気持ちは理解できた。ゆり子と翔ちゃんには、2人で築いてきた2人の付き合い方があり、2人にとってそれは心地のいいものなのだ。


 翔ちゃんは働くことは嫌いでできないかもしれないが、毎話、その突飛な発想でゆり子と視聴者を喜ばせてくれる。今後もゆり子だけでなく、様々な登場人物を巻き込みながら、“翔ちゃん節”を見せて欲しい。


(Nana Numoto)