TEAM KUNIMITSU
第5戦 富士スピードウェイ
公式予選 8月4日(土)
第5戦富士、重いウェイトが響き9番手に留まる
500マイル、およそ800kmでの戦いとなるSUPER GTシリーズ第5戦。その予選日を迎えた富士スピードウェイは、朝早くから気温30度を超える厳しい真夏の天気となった。
今大会を戦うにあたり、No.100 RAYBRIG NSX-GTは燃料流用リストリクターの制限(1リスダウン)を受け、さらには47kgのウェイトを搭載する。それだけに長いメインストレートを持つ高速サーキットでの一戦は、厳しい条件がズラリと揃うような感じだ。そのタフな戦いに向け、まずは着実に準備を進めることが重要となる。幸い、朝の公式練習時からクルマのバランスも良く、用意したメニューに沿って都度準備を進めることになった。セッション前半にドライブを担当した山本尚貴選手がチームベストタイムとなる1分30秒839をマーク、結果としては13番手に留まったが、状況を踏まえれば、チームが持ちうる力を存分に発揮できたのは明らかだった。また、ジェンソン・バトン選手も1分30秒895と山本尚貴選手とほぼ同様のタイムを刻み、安定感ある走りを見せることとなった。
午後3時前に始まったノックアウト予選。Q1でステアリングを握ったのは、山本尚貴選手。全15台のうち6番目にコースインし、アタックを開始。長距離レースの今回は、硬めのタイヤを装着していることもあり、アタックラップが計測4~5周目のタイミングとなったが、その中で山本尚貴選手はセッション終了3分前に1分29秒574をマークする。さらに翌周には1分29秒464へとタイムを縮める好走を披露し、Q1突破が可能と思われたのだが…。他車が終盤にタイムアップし、惜しくもポジションは9番手どまりに。Q2進出までわずか0.086秒及ばず、という残念な結果だった。
「僅差でQ2を逃したのは残念ですが、クルマはバランスが良かったし、Q2決勝での走りを重視したセットアップの調整をしているし、分があると思う」とアタックを担当した山本尚貴選手。また、ジェンソン・バトン選手も「セッティングも僅かな調整だけでいいクルマに仕上がったので、決勝にむけて流れがある」と自信を見せていた。500マイルレースに向けてポジションこそ9位スタートにはなるが、長い戦いをノーミスで挑むことによって好結果も存分に狙えるのは言うまでもない。