MotoGP第10戦チェコGP予選を、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は20番グリッドという厳しい結果で終えた。決勝レースでは7列目からのばん回をねらう。
中上は、7月29日に決勝レースが行われた鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦し、レッドブル・ホンダwith日本郵便の2位表彰台獲得に貢献。その翌週にMotoGPの後半戦を迎えるハードスケジュールとなった。
初日セッションでは時差ぼけや疲労が残るなか、鈴鹿8耐で乗り込んだスーパーバイクからMotoGPマシンの感覚を取り戻す作業を必要とした。
さらに予選では路面温度が50度を超え、これがタイヤのグリップに影響を及ぼす。「昨日からバイクに充分なフィーリングを得ることができず、特にコーナー進入とリヤタイヤのグリップ感に苦戦をしている」と語る中上は、予選Q1を突破できず20番グリッドから決勝レースを迎えることになった。
同じホンダ機を駆るレプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスやダニ・ペドロサ、チームメイトのカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)と比べ、中上はブレーキングからコーナー進入でタイムを失っているのだという。
不本意な予選結果に終わった中上だが、決勝レースでのペースについては大きな問題はないと考えているようだ。
「予選の際にソフトコンパウンドのリヤタイヤで思う存分に走ることができませんでした。ただ、ハードコンパウンドではいい感触なので、決勝のペースでは上位にいけると思います。フリー走行4回目で11番手タイムを記録できたことも、レースに向けて好材料と言えるでしょう」
「予選では満足のいくグリッドを獲得できませんでしたが、決勝レースでは思いきり攻めて良いリザルトを持ち帰るつもりです」と意気込んだ。
後半戦に弾みをつけるためにも、チェコGPでは完走を果たしてポイントを重ねたいところだ。