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【アニメ十年一昔】10年前の“今期アニメ”は? 2008年夏スタートの作品を振り返る

2018年08月04日 20:52  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

(C)2007 第501統合戦闘航空団
「十年一昔(じゅうねんひとむかし)」という言葉もあるように、10年間は大きな変化を経た一区切りと見られることが多い。
それにちなんで、10年前の同じ時期に放送されていたTVアニメを振り返る本企画シリーズ。今回は2008年夏スタートのタイトルをピックアップしていく。

『ストライクウィッチーズ』
(C)2007 第501統合戦闘航空団
年若い少女に発現する謎の力“魔力”が存在する世界。異形の存在「ネウロイ」の侵攻を受けた人類は魔力を増大させる飛行脚「ストライカーユニット」を開発し、それを駆ることができる「魔女(ウィッチ)」の精鋭部隊に反抗の望みを託していた。扶桑皇国の一女学生であった宮藤芳佳はその類い希なる魔力から、各国のエースウィッチを招聘した連合軍第501統合戦闘航空団、通称「STRIKE WITCHES」にスカウトされるが……。
のちに『艦隊これくしょん -艦これ-』や『ガールズ&パンツァー』にも携わるクリエイター・島田フミカネのコンセプトアートから誕生した作品。放送当時の販促キャンペーンにおけるコピー「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」は、今や『ストライクウィッチーズ』を象徴するフレーズとして定着している。

『スレイヤーズREVOLUTION』
(C)神坂一・あらいずみるい/富士見書房/スレイヤーズR製作委員会
(自称)美少女天才魔道士リナ=インバースは、保護者を自称する剣士の青年ガウリイ=ガブリエフとともに、先の戦いで失われた伝説の剣「光の剣」に代わる得物を探して旅を続けていた。その道中に立ち寄ったルヴィナガルド王国でアメリア、ゼルガディスというかつての旅の仲間との再会を果たした2人だったが、王国のインスペクター特務捜査官を名乗るワイザーにリナが逮捕されてしまい……。
神坂一が1990年から発表した“ライトノベルの金字塔”を原作とする、前作『TRY』以来11年ぶり4作目のTVアニメ。渡部高志監督を筆頭にキャラクター原案・あらいずみるい、キャラクターデザイン・宮田奈保美らスタッフが再集結し、リナ役・林原めぐみらシリーズお馴染みの声優陣がアニメオリジナルストーリーを演じた。

『セキレイ』
(C)極楽院櫻子 / スクウェアエニックス・鶺鴒計画
大学受験に失敗したさえない浪人生・佐橋皆人はある日、空から降ってきた謎の美少女・結と出会った。自分が“セキレイ”であると名乗った彼女は、その運命の相手“葦牙(アシカビ)”に皆人を選び、108羽のセキレイと葦牙が生き残りをかけて闘う極秘プロジェクト「鶺鴒計画」について明かす。こうして皆人は、帝都を舞台に繰り広げられるバトルロイヤルに巻き込まれていくことになる……。
原作は極楽院櫻子が「ガンガンYG」に連載した“美少女恋愛浪漫活劇”。ヒロイン・結役は前年にTVアニメ声優デビューしたばかりの早見沙織が務めており、そのほか井上麻里奈、花澤香菜、遠藤綾らが集結。前述の声優陣がキャラクター名義で歌唱したOPテーマ「セキレイ」も話題となった。

『夏目友人帳』
(c)緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
「妖」が見えてしまう少年・夏目貴志は幼い頃に両親と死別して以来、親戚中をたらい回しにされ周囲から疎まれる日々を送っていた。しかしある時、自分よりも強い妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である「友人帳」を受け継いだことでその生活が一変。夏目は自称用心棒となったニャンコ先生とともに「友人帳」の妖たちに名前を返す日々のなか、さまざまな触れ合いを通じて生まれた「大切なもの」を守るすべも模索していく。
原作は緑川ゆきが「LaLa」に連載中の少女マンガ。TVアニメは温もりと季節感あふれる映像美、そして夏目役・神谷浩史とニャンコ先生役・井上和彦を中心とする声優陣の熱演から人気を博し、2017年までに計6期を数える長期シリーズとなった。2018年9月には『劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~』で初の銀幕進出を果たす。

『乃木坂春香の秘密』
(C)五十嵐雄策/アスキー・メディアワークス/『乃木坂春香の秘密』製作委員会
白城学園に通うごく普通の男子高校生・綾瀬裕人のクラスメイトである乃木坂春香は、容姿端麗なお嬢様でありながら性格も頭もよく、日舞に生け花、茶道に書道といった稽古事でももれなく類い希な才能を発揮している……という完全無欠の存在である。そんな完璧超人ぶりから学園のアイドルとして視線を集めている春香だが、裕人は図書館での出来事をきっかけに彼女がひた隠しにする“秘密”を知ってしまう……。
原作は五十嵐雄策が「電撃文庫」より発表していたライトノベルシリーズ。ヒロイン・春香役は能登麻美子が担当し、主題歌は劇中アーティスト“姫宮みらんとチョコレートロッカーズ”名義で生天目仁美が歌唱した。のちに2期『ぴゅあれっつぁ♪』、OVA『ふぃな~れ♪』も制作され、アニメでも完結までが描かれている。

『ひだまりスケッチ×365』
(C)蒼樹うめ・芳文社/ひだまり荘管理組合
憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆのは、学校の真ん前にある小さなアパート「ひだまり荘」で一人暮らしをはじめた。そこにはいつも元気なトラブルメーカーの同級生・宮子、おっとりとした性格で面倒見のよい先輩・ヒロ、ボーイッシュな外見で生真面目な先輩・沙英も住んでおり、ゆのは彼女たちとも親しい仲に。美術科の変わり者が集うことで有名な「ひだまり荘」では、毎日のようにてんやわんやな出来事が繰り広げられていく。
原作は蒼樹うめが「まんがタイムきららキャラット』に連載中の4コママンガで、『×365』はアニメ2期にあたる。新房昭之監督のもとシャフトが制作したということで、実写からの取り込みやスクリーントーン状の背景といった“らしい”演出も際立った。畑亜貴が作詞したOPテーマ「?でわっしょい」のハイテンションぶりも楽しい。

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』
東大卒の警視庁キャリア官僚である薬師寺涼子警視は、頭脳明晰かつ運動神経抜群、おまけに絶世の美人という一見ではパーフェクトな女性。しかしその実は、ドラキュラさえも避けて通る「ドラよけお涼」と渾名されるほどに、女王気質で我が道まっしぐらというとんでもない性格の持ち主である。劇中ではそんな彼女と直属の部下・泉田準一郎警部補が、科学では解明できないさまざまな“怪奇事件”に挑んでいく。
原作は田中芳樹の伝奇アクション小説シリーズ。田中の代表作として知られる『銀河英雄伝説』からは想像の付かないほどに荒唐無稽な展開が持ち味で、ラブコメ要素も含まれる。アニメでは薬師寺涼子役を生天目仁美、泉田準一郎役を木内秀信が担当した。

→次のページ:そのほか作品リストをまとめて掲載

<2008年夏よりスタートしたTVアニメ>
・2008年6月~
「一騎当千 Great Guardians」
「チビナックス シーズン3」
「チョコレート・アンダーグラウンド」
「テレパシー少女 蘭」
「ロボディーズ-RoboDz-風雲篇」
・2008年7月~
「アキバちゃん」
「ウルトラヴァイオレット:コード044」
「恋姫†無双」
「スケアクロウマン」
「ストライクウィッチーズ」
「スレイヤーズREVOLUTION」
「西洋骨董洋菓子店~アンティーク~」
「セキレイ」
「ゼロの使い魔~三美姫の輪舞~」
「タカネの自転車」
「鉄腕バーディー DECODE」
「夏目友人帳」
「ネオ アンジェリーク Abyss -Second Age-」
「乃木坂春香の秘密」
「ひだまりスケッチ×365」
「魔法遣いに大切なこと~夏のソラ~」
「Mission-E」
「無限の住人」
「薬師寺涼子の怪奇事件簿」
「ルパン三世 sweet lost night ~魔法のランプは悪夢の予感~」
「ワールド・デストラクション~世界撲滅の六人~」
・2008年8月~
「キクちゃんとオオカミ」