GT300クラスのポールポジションを獲得したHOPPY 86 MCの松井孝允(左)と坪井翔(右)、チームの指揮を執る土屋武士監督(中央) 8月4日にノックアウト方式の公式予選が行われたスーパーGT第5戦富士。スーパーGT300クラスのポールポジションを獲得したのは松井孝允と坪井翔、近藤翼の3名体制で第5戦に臨んでいるHOPPY 86 MCだった。走行を終えて、予選を戦った松井と坪井がポール獲得の過程を語りつつ、決勝への意気込みも語った。
なお、近藤は優勝会見と同じタイミングで開催されたポルシェカレラカップジャパン決勝へ出場したため、この会見には出席できなかった。
HOPPY 86 MC
松井孝允
「フリー走行からクルマのバランスはけっこう良かったです。もちろん微調整は必要でしたけどね。予選に関しては、今日はQ1を通過するのが自分の仕事となり、まさかポールを獲れるとは(予選前には)思っていなかったです」
「でも実際にQ1を走ってみるとクルマはすごく調子が良くて、僕から坪井選手に代わる時も(フィードバックなど)できることはしっかりやりました。そういうこともポールという結果につながったと思うので、よかったです。ただ、明日のことはとりあえず今は置いておいて、という感じですね(笑)」
「決勝で燃料を多く積めば、当然ブレーキとかもきつくなってくると思います。でも、ブレーキについては僕たちはエンドレスさんと開発をしてきていますし、タイヤもヨコハマさんと一緒にやってきていますから、どちらかというと守るよりも攻める、そしてそういうレースをしないと勝てないと考えています」
「チームもしっかり対策をしてくれていますし、暑いなかを3人で戦えることもあるので、プッシュしていけば、いける、そう思います。手強いのは、やはり55号車(ARTA BMW M6 GT3)。あと、0号車(グッドスマイル 初音ミク AMG)と10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)もロングランが速そうですね」
坪井翔
「(第4戦)タイで悔しい思いをしたので、ここで頑張りたい気持ちがありました。とはいえ、マザーシャシーは富士が苦手ということもあり、正直ここまでこられるとは思っていなかったですね。でも練習走行からマシンの調子は良く、Q1の松井選手の走りを見て、ポールを狙える状態にあると思えました」
「ただ、そう思えた分、初のQ2(担当)への緊張とプレッシャーはハンパなかったですけどね(苦笑)。松井選手からの的確なフォードバックのおかげもあって、いいアタックができました」
「それができるマシンを用意してくれたチームにも感謝ですし、みんなで勝ち取ったポールです。ポールが獲れたことを誇りに思っています」
「チームが完璧なクルマを用意してくれているので、あとはレースでドライバーがプッシュしていければいいと思います」
「今日のポールもみんながひとつひとつのことを積み重ねて、絞り出した結果ですし、松井選手が言うように僕たちは守りに入らず、決勝もパフォーマンスを絞り出していかないといけない。その先に優勝という結果があればいいと思います」