スーパーGT第5戦富士のノックアウト予選が8月4日、富士スピードウェイで行われ、スーパーGT300クラスはHOPPY 86 MCがポールポジションを獲得した。
今季最長の500マイル、約800キロで争われる第5戦。午前中の公式練習ではGT500クラスのZENT CERUMO LC500と、GT300クラスのModulo KENWOOD NSX GT3がTGRコーナー(1コーナー)でクラッシュするアクシデントが発生。ZENT LC500はモノコック以外は大破、Modulo NSXはリヤエンドが大きく壊れるダメージを受けた。
とくにModulo NSXはクラッシュのダメージがフレームにも及んでおり、この第5戦富士は欠場を余儀なくされることになった。
■Q1:チェッカー間際にロータスがタイム更新。Q1トップ通過
予選Q1は気温31度、路面温度44度のドライコンディションで行われた。まずトップに立ったのは谷口信輝がドライブするグッドスマイル 初音ミク AMGで、1分38秒906の自己ベストをマークする。残り5分を迎えた時点で、そのタイムをHOPPY 86の松井孝允が1分38秒089で更新した。
残り3分を切って、ランキング上位陣はおおむねQ2進出圏内に入っている状況。トップはHOPPY 86で変わらない。このままHOPPY 86がトップでQ1を通過するかと思われたが、チェッカー間際にロータスの加藤寛規が1分38秒030をマークし、リーダーボードのトップに浮上。そのままQ1セッションを制した。
HOPPY 86 MCは2番手、GAINER TANAX triple a GT-Rが3番手に続き、Q2進出を決めている。
対してHitotsuyama Audi R8 LMS、TAISAN R8 FUKUSHIMA、リーガルフロンティア ランボルギーニGT3などはQ1ノックアウトとなった。
■Q2:HOPPY 86、坪井が自身初のポール獲得
GT500の予選Q1とインターバルを挟んで迎えたQ2、セッションスタート前にQ1で9番手タイムを記録していたマネパ ランボルギーニ GT3に四輪脱輪があったとしてベストタイムが抹消。
これにより、ノックアウトゾーンにいたHitotsuyama Audi R8 LMSが繰り上がりでQ2進出権を獲得。富田竜一郎のドライブでQ2に臨んだ。
10分間で行われたQ2では、残り5分を切ってアタックが始まった。まずターゲットタイムを記録したのは片岡龍也がドライブするグッドスマイル AMGで、1分37秒984。このタイムを坪井翔がステアリングを握るHOPPY 86が上回る。さらにARTA BMW M6 GT3がタイムを更新し3番手に浮上。
残り2分を切ったところで、GAINER GT-Rの吉田広樹がトップにおどり出るが、すぐにHOPPY 86がこのタイムを更新してトップに浮上。ARTA BMWの高木真一も自己ベストを更新して2番手につける。
チェッカーが近くなると各車ともタイムの更新が相次いだもののHOPPY 86のタイムを上回るマシンは現れず。そのままチェッカーとなり、HOPPY 86が2018年シーズン初、Q2を担当した坪井にとっては自身初のスーパーGTポールポジション獲得となった。
2番手は5月の第2戦富士でポールトゥウィンを飾ったARTA BMW、3番手にはGAINER GT-Rが続いている。前戦ウイナーでありランキングトップの11号車GAINER TANAX GT-Rは、10番手だった。
今季最長の500マイル、周回数177周で争われる決勝は5日(日)13時30分にスタートする。