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子役の名演技が話題に 『グッド・ドクター』子供たちの心に寄り添う山崎賢人

2018年08月03日 16:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 第1話の放送当初から、主演の山崎賢人の演技が話題のドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系)。小児外科を舞台にした本作では、患者役として出演している子役の演技にも注目が集まっている。


参考:『万引き家族』の長男が天才ボーイソプラノ歌手に 城桧吏、『グッド・ドクター』出演決定


 8月2日に放送された第4話では、緊急搬送された少女(高松咲希)が病院内で暴れていたところを、湊(山崎)が落ち着かせる。他の医師には警戒心を表していた少女が、湊にだけ一瞬心を許したのは、これまでも描かれてきたように湊が子供たちに対して素直に寄り添う姿勢を見せてきたから。


 しかし、少女は一切話をせず、身元がわからない。湊に問題を起こさせようとする間宮科長(戸次重幸)と猪口(板尾創路)副院長の差し金により、湊は少女の担当医に。湊は
初めて自身が担当する患者を持ち、より一層少女のケアに尽くすようになる。


 やがて、少女の母親・薫(瑛蓮)が病院を訪ねたことにより、少女の名があかりであることが判明する。母親が現れてからも一切口を開かず、心も閉ざしたままのあかり。しかし、湊があかりのノートを見たことをきっかけに、「誰にも言わないで」とあかりが初めて声を発した。


 そのノートに書かれていたものは、あかりの日記だった。あかりは3歳の頃に母親を亡くしており、病院を訪ねてきた薫は、父親が半年前に再婚したあかりにとっての新しい母親だった。


 当初は仲睦まじく暮らしていた3人だったが、ある日を境に、薫は亡くなった母親に似ているあかりを毛嫌いするように。父親の出張も続き、薫とあかりが2人でいることが多くなると、あかりは薫に「見ないでって言ってるでしょ。嫌いなんだよね、あんたのその目。ママに似たその目が」「しゃべるな。あんたの声なんて聞きたくない」と罵声を浴びせられる。あかりは傷ついているはずなのに、父親の幸せそうな姿を見て、薫のことも、病気の症状が発生していた痛みに関しても我慢していた。


 湊に「あかりちゃん。もう我慢しなくていいです。ホントの気持ちをパパに言いましょう。心がつぶれてしまいます」と言われたあかり。手術後、病室であかりは、か細い声で必死に「ホントはね、パパとね、2人がいい。2人がいいの」と父親に伝え、涙をこぼす。このシーンには、ネット上で、「あかり役の女優さん凄すぎて」「子役のレベルがたかい!」などと反響があり、あかりを演じる高松の演技への賛辞が飛び交った。


 本作には、教育番組『みいつけた!』(NHK教育)3代目スイちゃん役の川島夕空や、大河ドラマ『西郷どん』(NHK)の斎藤汰鷹など、演技経験のある子役も多数出演している。次回の第5話には、『万引き家族』の城桧吏が出演することが発表されており、カンヌでも評価された彼の初TVドラマ出演には注目が集まる。


 子供たちからの人気や信頼はますます強まる一方の湊。第4話では、夏美(上野樹里)の「あかりちゃんの病状を一番把握しているのは担当医だった新堂先生です。お願いします。新堂先生をオペ室に入れてあげてください」という説得もあり、高山(藤木直人)が、湊をオペ室に入れることを許可した。子供たちからの信頼同様、高山も湊を認め始めているかに思えたが、最後のシーンでは「新堂を画像診断科に転科させる」という宣言を残す。湊は今後、どんな形で子供たちを救っていくのだろうか。


※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記


(大和田茉椰)