音楽イベント『京響プレミアム -岸田繁「交響曲第二番」初演』が12月2日から開催される。
2016年に50分を超える『交響曲第一番』を完成させ、同年12月に初演した岸田繁(くるり)。同公演は岸田が新たに制作した 『交響曲第二番”』の初演となり、指揮を広上淳一、演奏を京都市交響楽団が務める。
開催に際し、岸田は「どんな時も、作る音楽はソウルミュージックでありたい、と思っています。夢や希望、悲しみや苦悩、誰かを想う気持ち、それらを魂から滲ませて、広上先生や京都市交響楽団と一緒にキラキラと輝くような音にしていきたいと思っています」とコメント。また広上は「新曲はいかなる時も難敵ですが、オーケストラに最大の敬意をもって向き合ってくれる岸田さんの新しいドラマを『京都市交響楽団』とともに紡ぎだし、楽譜を越えた音楽ドラマを完成させます!!」と述べている。
公演は12月2日に京都・京都コンサートホール、12月4日に愛知・名古屋の愛知県芸術劇場 コンサートホール、2019年3月30日に東京・初台の東京オペラシティ コンサートホールで実施。チケットの先行予約は8月4日18:00から受付開始する。
なお本日8月3日に『交響曲第一番』のレンタル楽譜が出版される。詳細はくるりのオフィシャルサイトで確認しよう。
■岸田繁(くるり)のコメント
音楽を作り出すことについて考えています。何も考えず頭を真っ白にして、感覚だけを頼りに、ただ歌っていくことが、私にとっての作曲の第一歩です。それは自分自身の心を発見する作業でもあります。そして、それらを編んで完成させることは、人々の想いやその役割を学ぶことにより、時代や歴史を発見する作業だと思っています。私にとって、オーケストラ作品の作曲とは、伝統的なクラシック音楽の形式を学びながら、ポップスの楽しさ、各地で歌い継がれる民謡の美しさ、ロックのエネルギー、ジャズの味わい深さ、レゲエの優雅さ、DAWによる最新の音作りなど、全てを動員することができるとても楽しい作業です。どんな時も、作る音楽はソウルミュージックでありたい、と思っています。夢や希望、悲しみや苦悩、誰かを想う気持ち、それらを魂から滲ませて、広上先生や京都市交響楽団と一緒にキラキラと輝くような音にしていきたいと思っています。
岸田繁
■広上淳一(京都市交響楽団)のコメント
「交響曲第一番」の制作過程で、私は「第一番では採用されなかったフレーズは消さずに溜めておいてほしい」と伝えておりました。何故なら、彼が届けてくれた様々なフレーズは、たまたま第一番の背景の登場人物にならなかっただけで、その時点でキャラクターの立つ情熱と緻密さを伴っていたからです。第二番。脚本(作曲)岸田繁の新しい登場人物(フレーズ)が描きだす音楽ドラマにとても期待しています。これは第二章ではなく、新しい「クラシック・オーケストラ音楽の未来」第一章と確信して。新曲はいかなる時も難敵ですが、オーケストラに最大の敬意をもって向き合ってくれる岸田さんの新しいドラマを「京都市交響楽団」とともに紡ぎだし、楽譜を越えた音楽ドラマを完成させます!!