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Hey! Say! JUMPは宇宙規模の愛でつながっている “帰りたくなる場所”を守るグループの結束力

2018年08月03日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Hey! Say! JUMPが、今夜8月3日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に登場し、8月1日にリリースされた最新シングルより「COSMIC☆HUMAN」、そして視聴者からのリクエスト曲「ウィークエンダー」の2曲を披露する。


(関連:Hey! Say! JUMPは優しいファミリーだ 岡本圭人活動休止に寄せて


 伊野尾慧が、A.B.C-Z 戸塚祥太とともに主演を務めるドラマ『トーキョーエイリアンブラザーズ』(日本テレビ系)の主題歌でもある「COSMIC☆HUMAN」は、夏の夜空を星が瞬くようなキラキラのアッパーチューンだ。伊野尾が演じるのは、エイリアンの冬ノ介。移住先の候補となっている地球を調査するために、先発隊としてやって来たのだが、地球を支配する人間という生き物がイマイチ理解しきれない。だが、わからないながらも人間の生活にすっかり馴染み、楽しんでいる。その姿は、私たち人間と何も変わらない。他人のことも、ましてや自分のことも理解するのは難しい。強くて弱い、優しくて厳しい、複雑なようで単純……そんなたくさんの矛盾を抱える人間たち。それでも私たちは、人間を愛さずにはいられないのだ。


 突き抜ける爽やかなメロディラインに乗せて歌われるのは、世界は広いようで狭く、人生という旅は果てしないように見えてありふれた毎日の連続だから、出会えた僕らは一緒に笑って生きよう、という地球さえ小さく感じるほどの大きな愛だ。


 〈胸張って Go ahead〉9月から岡本圭人が海外留学へと向かうタイミングにピッタリな歌だと感じたのは、筆者だけではないだろう。「未来のHey! Say! JUMPのために、必ず成長して帰ってきます」7月7日に放送された『THE MUSIC DAY 伝えたい歌』(日本テレビ系)では、パフォーマンス前に岡本がそう挨拶をしていた。司会の嵐 櫻井翔も「応援してます。頑張って」と激励し、その言葉を聞いた山田涼介と知念侑李は自分ごとのようにコクリとうなずいているのが見えた。〈帰りたくなる場所〉を守ろうと、メンバーも改めて気合いが入ったのではないだろうか。


 Hey! Say! JUMPは、実に結束力が強いグループだ。ジャニーズ史上最大級の人数にも関わらず、いやその人数と向き合ってきたからこそ、なのかもしれない。異なる個性を認め合い、受け入れ、一人ひとりを活かしながらひとつの共同体感覚を持つ。そのスタイルは、まさしく“平成“という時代を象徴するアイドルだ。


 7月27日、有岡大貴と高木雄也がパーソナリティを務めるラジオ『JUMP da ベイベー!』(bayfm)で、香港からの生中継だった『THE MUSIC DAY 伝えたい歌』を振り返る一幕があった。移動中の飛行機で、どのように過ごすのかという話題になると、基本的に寝ているという高木に「ピーンって鳴らないとイスとかテーブルとか動かせないじゃん?」と、有岡が詳細にヒアリングを開始。高木も「ピーンって鳴るまで待つ」「(行き先が)遠い海外だとジャージに着替えたりする、ピーンの間に」と、丁寧に答えていた。


 相手の言動に興味を持ち、じっくり聞く、というのがHey! Say! JUMPの“仲の良さ“の秘訣なのだろう。そして、相手のことを知ったら今度は、自分のことを知ってもらおうと伝える努力を続ける。「僕は映画のプログラムを見るかな、ピーンまでの間に」と話し始める有岡。さらに「日本と香港間での飛行機では『坂道のアポロン』やってましたね」と、知念が主演を務めた映画についても触れるのを忘れない。「見た?」と聞く高木に「あの、僕は映画館で見たので!」と誇らしげな有岡。この発言に高木は「いやいや、みんなで見たから(笑)」と思わずツッコミを入れていたが、聞いているこちらとしては「いやいや、みんなで見たんかい(笑)」と、その仲睦まじい様子にツッコまずにはいられない。


 その後も「降りるときのピーンで、みんなの早い動きが好き」(有岡)、「わかるわかる」(高木)と、何気ないシーンから“好き“や”面白い“を共有していく姿が印象的だった。些細な風景も、9人で経験したことで、忘れたくない思い出になる。厳しい現実が、夢のような時間にもなる。その矛盾こそが、私たち人間の愛のありかなのだろう。今夜のライブは、宇宙規模の愛でつながった9人と共に過ごすことで、Hey! Say! JUMPという共同体に触れる温かな時間になるはずだ。(文=佐藤結衣)
※高木雄也の「高」はハシゴダカが正式表記。