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部下の7割、上司との飲み会で「前に聞いた話でも、初耳のような反応をする」―「いつも社長の独壇場で最後は同じ話になる」という声も

2018年08月03日 07:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ヤッホーブルーイングは8月3日、「上司と部下の飲み会実態調査」の結果を発表した。調査は今年7月にインターネットで実施し、20~59歳で同じ会社の人と3か月に1~2回以上飲みに行くことのある人800人から回答を得た。

会社の飲み会での会話量のバランスを聞くと、上司は「上司(自分)4.5:部下5.5」が平均となり、ほぼ半々で会話していると感じている。一方、部下は「上司6.3:部下(自分)3.7」となり、自分より上司の方が1.7倍多く話していると感じている。具体的には、

「社長との飲み会で、いつも社長の独壇場になり、最後は同じ話になる」(女性30代)
「上司がとにかくかまってほしい態度で非常に面倒」(男性20代)

という声も寄せられた。

中には「酔った勢いで説教臭いことをいってしまい、後悔する」という上司も

上司との飲み会で「何度か聞いた上司の話でも初めて聞いたような反応をする」と回答した人は66.5%。上司の話には本意でなくとも「ですよね」と同意したことがある人も62%となった。また部下の64.4%が上司の武勇伝・自慢話を聞かされており、「話が分かっていなくてもとにかく笑顔で相槌をうつ」と回答した人は67%にのぼった。

ちなみに上司に「部下の話を引き出したり相談に乗ったりすることが上手いと思うか」を聞くと、55%が「そう思わない」と答えている。一方、上司の54.1%は「部下を気軽に誘いづらい」といい、48.3%が「部下は自分たちと飲んでも楽しくない」と感じていることが分かった。

中には、「部下がおとなしすぎて、話を盛り上げようと頑張りすぎて疲れた」(男性40代)という人がいる一方で、「酔った勢いで説教臭いことをいってしまい、後悔する」(女性40代)という人もいる。

またここ5年ほど、上司と部下それぞれと飲みに行く頻度の変化を聞くと、「変わらない」が半数と最も多いが、3割は「減った」と回答している。

上司はプライベートや仕事のライトな話、部下は堅めの話がしたい傾向

飲み会で、上司が部下から聞きたい話題は「趣味」(42.8%)が最も多かった。次いで「会社の人間関係・噂話」(36.8%)、「生い立ちや住まい」(32%)、「休日の過ごし方」(29.6%)などプライベートな話題が中心だ。

また上司が部下に話したい話題1位も「趣味」(38.6%)だが、以降「会社の人間関係・噂話」(34.9%)、「仕事の失敗談」(30.9%)と、仕事関係であっても柔らかいものがあがった。

一方、部下が上司に話したい話題は「仕事や業界の動向」(44.6%)、「会社の展望・将来」(42.4%)、「自分の仕事内容」(39.1%)。上司から聞きたい話題も「会社の展望・将来」(49.6%)、「仕事や業界の動向」(47.6%)など仕事にまつわる堅めのテーマが中心となった。

会話量やテーマがかみ合わない上司と部下の飲み会だが、部下の71%が「上司と対等に話せると飲み会はより楽しくなると思う」と回答した。会社の飲み会に対するポジティブな声として、

「知らないプライベートな一面がわかり、親しみを感じた」(男性50代)
「直接会話することの少ない上司と飲みに行ったときに、日頃の仕事ぶりをほめられ、見ていてくれているんだなあと思い、やる気が出た」(女性30代)

という声があがっている。