サマーブレイク前のF1インシーズンテストを終え、トロロッソのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エドルズは、膨大な量の作業を順調にこなしたとして、これを後半戦のパフォーマンス向上に役立て、ポイント獲得を重ねたいと語った。
ハンガロリンクでの今回のテストで、トロロッソ・ホンダはピレリの2019年用テストも担当したため、2日間にわたって2台のマシンを走らせた。初日はショーン・ゲラエルがピレリのテスト、ブレンドン・ハートレーが通常のテスト、2日目にはゲラエルがトロロッソ・ホンダのテストに取り組み、ハートレーとピエール・ガスリーがピレリのプロトタイプタイヤでの走行を行った。
「昨日から走行を担当しているショーンにとっては、スペインで行われたインシーズンテスト以来のF1走行だ。昨日はピレリのタイヤテストを担当した」とチーフレースエンジニアのエドルズ。
「今日は昨日ブレンドンが行っていたチームの開発用の作業を引き継ぎ、午前中は大きなエアロレイクを装着し、風洞やCFDでのシミュレーションと、実走で得られるデータの整合性を向上させるための作業を行い、その後エアロのマッピング作業に進んだ」
「午前のセッション後半では、ウルトラソフトとハイパーソフトを装着したパフォーマンスランを実施した。ハイパーソフトタイヤは磨耗が激しいため、最後のセクターに行き着く前に限界を迎えてしまった。ただ時間帯を考えると、それなりに競争力があるタイムで走行できたと思う。また、これらの走行と並行して、昨日いい結果を得ていたメカニカル面のセッティングに関して、さらに細かい内容でのテストを行った」
「午後の最初のセッションではフロントウイングの挙動を確認する目的で、ブレーキダクト横に3つ目のエアロレイクを装着して走行し、その後はソフトタイヤでサスペンション関連の新しいパーツをテストすることにフォーカスした。このパーツを実際の走行で使用するのは初めてだったので、システムチェックを経て、バランス調整のためのパフォーマンスランに移行するなど、何度も走行を行った」
「ここ7週間で、数多くのレースやテストをこなしてきた。その中にはいくつかタフなものもあったが、ファエンツァやビスターのファクトリー、そしてホンダのメンバーは、常に最大限の努力とともに臨んでくれた。ハンガリーでの結果で、我々の諦めない姿勢を示せたと思う」
「前半戦を通して、100パーセントの力を出し切ってくれたチームとホンダのスタッフ全員に感謝している」
「2週間のサマーブレイクで十分に休んだ後、ポイント獲得に向けてまた後半戦の戦いに臨む」