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高木正勝、宮本笑里、蓮沼執太ら音楽界の著名人が映画『オーケストラ・クラス』に絶賛コメント

2018年08月01日 13:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 8月18日に公開される映画『オーケストラ・クラス!』に、音楽界の著名人が絶賛コメントを寄せた。


参考:挫折したヴァイオリニストが子供たちとの触れ合いで立ち上がる 『オーケストラ・クラス』8月公開


 『幸せはシャンソニア劇場から』『コーラス』のプロデューサーが贈る本作は、フランスで2,000人以上が体験した実在の音楽教育プロジェクトから生まれた物語。才能がありながら、妻と離婚して人生に幻滅した中年ヴァイオリニストのシモンが、パリ労働者階級地区のオーケストラ・クラスのコーチとなり、初めて音楽に触れる子供たちと、名誉あるパリ・フィルハーモニー楽団主催のコンサートに出場できるように数多くの困難を乗り越えようとするさまを描く。


 今回本作にコメントを寄せたのは、綾戸智恵(ジャズシンガー)、高木正勝(音楽家・映像作家)、宮本笑里(ヴァイオリニスト)、蓮沼執太(音楽家)ら音楽界の著名人11名。公開に先駆けて本作を鑑賞しての感想をぞれぞれ綴っている。


【コメント一覧】
■古澤巌(ヴァイオリニスト)
子供たちを「音楽」で救う。
ベネズエラのエル・システマもスズキ・メソードから始まった…。
生きるには何が必要か? 気付かせてくれる映画。


■清塚信也(ピアニスト・作曲家)
音楽家のプライドと思いやりに包まれた物語でした。
僕は、他人に自分の好きな音楽を勧めるのは好きではなかったのだけど、
強い思いと共に自分の好きな音楽の良さを他人に伝える勇気が湧いてきました。
子供の頃、何が自分にとって大切だったのか、
久しぶりに思い出させてくれた映画です。


■NAOTO(ヴァイオリニスト)
楽器の持ち方さえ知らなかった子どもたちが、
学ぶ楽しさ、演奏する喜びを経験し、
音楽が生活の一部になっていく。
そう、音楽はいつだって僕たちの友達で味方をしてくれる。
音を楽しむ全ての人にすすめたい映画です。


■綾戸智恵(ジャズシンガー)
色んな移民、それがパリ、そして
色んな家族環境から育っていく子供たち。
子供は大人が喧嘩したり謝ったり、
笑い集い、みんなで育てるんやなぁ、
音楽が繋いだみんなに拍手拍手!


■青島広志(作曲家)
私も主人公と似たような仕事をしていますが、
あまり上手く行きません。
この映画のように、子供たちの可能性と、
周囲の大人たちの理解を信じて、
音楽会の成功を夢見ることにしましょう。
音楽家に力を与えてくれる作品です。


■神尾真由子(ヴァイオリニスト)
子供達が学期末に披露するシェエラザードの演奏は、とても感動的なものです。そしてその演奏が感動的なのは、それが子供達含め沢山の人の汗と涙に支えられているからであり、努力の喜びが、普遍的に描かれている素敵な映画です。


■高木正勝(音楽家・映像作家)
人にはそれぞれに叶えたい望みがある。
人生において、すべてが調和した美しい響きの中にいるのだと気づけた日は幸せだ。
同じく、不揃いで居心地の悪い響きの中に自分はいるのだと気づけた日もまた幸せだと思った。
それぞれが、ありのままに美しい。


■川井郁子(ヴァイオリニスト)
ヴァイオリンに憧れ、反発し、寄り添って、成長していく…
子供たちが練習する様子に、いつしか、昔の自分を重ね合わせていました。


■千住真理子(ヴァイオリニスト・作曲家)
ヴァイオリンを手に取る子供達の、
煌めく瞳と躍動する純粋な心。
その魅力に惹かれ次第に夢中になる姿が愛しい。
言葉より心を伝えるヴァイオリンの音色で奇跡を起こした感動的なシーンにブラボー!!


■宮本笑里(ヴァイオリニスト)
この作品に出逢えて良かった。
私が初めてヴァイオリンに触れた時のこと、思うように弾けなくて悔し涙をこぼした時のこと、様々な感情が鮮明に蘇ってきました。
音を楽しみ、練習を積み重ね、信じ続ける事で必ず結果も結びついてくる。
子供達と先生、親達が心をひとつに突き進む過程が美しい。
是非、沢山の方々に観ていただきたい映画です。


■蓮沼執太(音楽家)
人生の旋律はひとつの響きとなって、この世界に新しい息吹を吹き込む。音楽の成長とは技巧ではなく、自分を信じ、周りの人々を信じる心。この映画には音楽の、そして人生の成長がダイナミックに響いています。音楽はいつも僕らに人生を教えてくれる。


(リアルサウンド編集部)