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【最新版】繊維業界の働きやすい会社ランキング 1位の旭化成は「報酬が圧倒的に多い」「休日出勤はほとんどない」

2018年08月01日 10:31  キャリコネニュース

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企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は7月19日、「繊維製品業界の働きやすい企業ランキング」を発表した。

ランキングは、「キャリコネ」のユーザーによる「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価)が高い繊維製品業界に属する企業をまとめたものになっている。

旭化成「報酬は、他の企業より圧倒的に多いです」


1位:旭化成(3.74点)
~次世代育成支援の取り組みが優秀な企業として厚生労働省から認定~

旭化成グループでは、仕事と介護の両立のための制度づくりに注力している。家族を介護することを理由とする場合、通算1年間の休業や3年間に2回の介護短時間勤務を取得することが可能だ。また、「労働時間」「給与」の満足度が5社中トップとなっている。

「報酬は、他の企業より圧倒的に多いです。本人次第では、月40万を超えることもあります。査定も上司に申し出てテストを受けさせられ、それに合格すると資格が得られてランクが上がります。ランクが上がるともちろん、給料のほうも上がります。給料面、査定面では文句は全くありませんね」
(研究開発 30代前半 男性 年収700万円)

「営業のため出張は手当のみで残業はつかないが、出張を除いた事務所作業で月30時間程度。36(サブロク)協定のため、年間で360時間を超えないように管理されており、単月で40時間は申請が必要なため事実上超えられない。休日出勤はほとんどない」
(法人営業 20代後半 男性 年収550万円)

2位:帝人(3.62点)
~高機能繊維やヘルスケア、ITまで多岐にわたる事業をグローバル展開~

同社は、これまで要介護者や小学生までの子どもを持つ社員などに限っていた在宅勤務制度の対象者を、本社勤務の全事務系社員を皮切りにさらに拡充する方針。定型的な事務作業を自動化して業務効率を上げるべく、ソフトの導入なども推進している。。

「仕事はきついが、やはり達成した時の喜びは大きく、頑張ろうと思える。会社の雰囲気もとても良いのでこの会社に入ってよかったと思う。また海外に行けるチャンスもあるのでそれをモチベーションに日々頑張っている」
(ルートセールス 20代前半 男性 年収300万円)

「あまり残業や休日出勤はない。有給休暇に関しても取らないと上司から指導が入る。会社の雰囲気では、必ず有給休暇を取らないと損する感じになり、大型連休には必ず休暇を入れるので世間一般的な連休より長期になる。残業は、繁忙期には当然あるが、残業代はちゃんとでます。勤務時間は、フレックス制度もあり、人によっては活用している」
(技術関連職 30代前半 男性 年収600万円)

3位:クラレ(3.47点)
~数多くの世界シェア首位製品を持つ~

各社員が特定の1週間、意識的に定時帰社する「ノー残業ウィーク」を導入している。人材育成にも注力しており、女性社員の採用人数増、職域の拡大、職場への定着の3点に重点を置き、主に管理職クラスの女性社員を対象とした研修も2017年度から実施。公表されている同社の離職率は、自己都合によるものが0.90%(2017年度)で、働きやすい環境であることがうかがえる。

「最近はいろんな意味でコンプライアンス遵守意識が全社的に広がっているため、サービス残業が横行していることはない。残業、休日出勤の多寡は部署によって大きく違い、忙しいところはいつまでも忙しい。ただ、忙しい部署も36協定の限度を超えることは許されていないので、一昔前と比べると随分マシになった。年休は全社を挙げて80%以上の取得を目標に掲げているので、かなり取りやすい」
(生産・製造技術 30代前半 男性 年収800万円)

「福利厚生は寮・各種手当など非常に充実していると感じる。社内の風通しも良く、非常に仕事はし易い環境であると考える。もちろん部署によって、また勤務地によって多少の変化はあると思うが、会社全体の雰囲気としては福利厚生をしっかりしていこうとする風土が醸成されていると感じる」
(財務 20代後半 男性 年収600万円)

ワコールは女性社員の育児休業取得率が約99~100%


4位:ワコールホールディングス(3.31点)
~2015年に「三愛」の水着・下着事業を買収~

「ダイバーシティ・キャリア支援室」を社内に設立し、仕事と家庭とを両立しやすい職場を目指して仕組みづくりをしている。女性人材の活用を積極的に進める企業を選定する「なでしこ銘柄2016」(経済産業省)にも選ばれた。同社が公表している2011年~2016年までの女性従業員の育児休業取得率は、約99%~100%となっている。

「女性の管理職を作ろうと一昨年くらいから取り組み始め、試験を経て続々と管理職またはその手前のポストに合格するかたが多く出てきています。バリバリ働いて上を目指すような働き方、家庭との両立を考えて時間短縮で働く働き方等、本人の意思が尊重されるところが良いと思います」
(クリエイティブ関連職 30代前半 女性 年収350万円)

「在職当時は忙しい日々でストレスも多かったが、それに匹敵する給料をもらっていたことを転職して身をもって感じた。ワコールの福利厚生の手厚さ、報酬の良さ(もちろん仕事量に対しての)、上司のあたたかさをより感じる。部署にもよるが、自分が頑張れば、上を目指せてキャリアアップできる環境はある」
(スーパバイザー 30代前半 女性 年収500万円)

5位:東レ(3.28点)
~長年にわたり働きやすい就労環境を整備~

2008年度から、ワークライフバランスの実現を目指して時間外労働の削減や年休取得の促進に継続的に取り組んでいる。2016年度の年休取得率は89.8%。各評価項目別に見ると「休日」の満足度が高く、1~4位に引けをとらない高得点を獲得していた。

「自分の部署では残業が多めではあるが、年間総労働時間の管理や、事前の残業申請など管理はしっかりしているほうだと思います。また、生産に近い部署のため、試作やテストがある場合は休出や交代勤務する場合もありますが、その代わり代休を取得することができるため、むやみに労働時間が多くならないよう配慮されています」
(研究開発 30代前半 男性 年収700万円)

「制度は整っていて、活用しやすい雰囲気である。女性管理職も増えてきて、ロールモデルが身近にいる職場が増えてきていると思います。女性管理職を増やそうとする流れはありますが、男女の区別なく評価しようという意図を強く感じます」
(研究開発 40代後半 女性 年収1000万円)

今回、調査対象になったのは、『業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)の「繊維」「アパレル」「カジュアル衣料、ファストファッション」に記載の企業のうち、2015年4月1日~2018年3月31日の間に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業。