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スタートトゥデイ第1四半期は減益、「ゾゾ」売上急拡大を計画

2018年07月31日 20:03  Fashionsnap.com

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ビジネススーツ発表会の模様 Image by: FASHIONSNAP.COM
スタートトゥデイが、2019年3月期第1四半期の決算を発表した。商品取扱高704億円(前年同期比18.2%増)、売上高265億円(同23.8%増)、営業利益58億円(同26.4%減)とゾゾスーツ配布に伴う費用がかさみ利益を押し下げた。今期目標を200億円とするプライベートブランド「ゾゾ(ZOZO)」の売上高は、第1四半期では1億円にとどまった。

 PB事業の売上目標達成に向け、第2四半期では15億円、第3四半期で77億円、第4四半期で107億円と売上拡大を計画する。新商品のビジネススーツの受注件数は現状2万セットを超え単独で6億円弱の売上を見込むものの、予想を上回る注文を受け当初予定していた8月の配送は後ろ倒しとなる可能性があるという。今期のPBの1人あたり平均購入金額は9,719円で、期初で予想していた7,500円を上回るペースであり計画達成は可能だと前澤友作代表取締役社長は自信を見せた。
 販管費183億円のうち、PB事業に関わる費用を約30億円計上。旧ゾゾスーツ関連費用や増産に伴う一時的なもので、PB事業を除いた既存事業の営業利益は89億円と利益率は維持した。
 7月末時点でゾゾスーツ(ZOZOSUIT)の配布枚数は約114万枚と、今月3日時点での55万枚から1ヶ月弱で約60万枚を配送しており、配送スピードは上がっているという。昨年10月のゾゾスーツ申し込み開始時分の配送が終わりつつあり、第2四半期以降は街中での配布なども念頭にプロモーションツールとして活用し、新規顧客獲得につなげる意向だ。
 8月以降にゾゾで展開するアイテムとして、7月に発表したネクタイやホールガーメントニットに加え、新たにボーダーTシャツ、長袖Tシャツをあげた。10月以降にはフルオーダーの女性向けセットアップやコート、靴下、下着の発売も予定する。現在開発を進めている靴とブラジャーについても、詳細は公開しなかったものの「計測の目処は立っています」と前澤氏はコメントした。