経営不振の井筒屋、黒崎店やコレットなど計3店舗を閉店

　井筒屋が、井筒屋黒崎店を2019年5月31日、同社連結子会社であるコレット井筒屋が展開するコレットを2019年2月28日、山口井筒屋 宇部店が2018年12月31日に営業を終了することを発表した。

　同社では現在「井筒屋グループ中期3ヶ年経営計画」を推進しており、将来的に収益の改善が見込めない店舗および事業の構造改革を行っている。黒崎店、コレット、山口井筒屋宇部店の3店舗は収益改善が困難であると判断し、今回の決断に至ったという。今後は経営資源を旗艦店に集中し、これまで以上の品揃えやサービスを顧客に提供することで安定的な収益基盤の確立と財務体質の健全化を図る。現時点では特別損失約34億円を第2四半期で計上する見通しで、第2四半期累計期間および通期連結業績予想の親会社株主に帰属する同期純利益は今後公表するという。
　黒崎店は1959年に井筒屋八幡店として開店し、2001年には黒崎そごう撤退後の現店舗へ移転。その後、食品フロアの全面改装や井筒屋アネックス-1の閉店に伴う集客テナントの導入など大規模な改装投資を実施した。コレットは、小倉伊勢丹から営業権を引き継ぎ2008年に開業。開業2年目に営業赤字脱却のため、オープン時の人員体制の半数で運営する構造改革を実施したが、2期連続で営業赤字を計上した。宇部店は1969年に宇部ちまきやへ同社が出資し、その後1972年にちまきやが撤退したことにより山口井筒屋 宇部店として営業を引き継いだ。
■山口井筒屋 宇部店閉店予定日：2018年12月31日所在地：山口県宇部市常盤町1-6-30
■コレット井筒屋（店名コレット）閉店予定日：2019年2月28日所在地：福岡県北九州市小倉北区京町3-1-1
■井筒屋 黒崎店閉店予定日：2019年5月31日所在地：福岡県 北九州市八幡西区黒崎1-1-1