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JBJ、THE RAMPAGE、JBアナザーズ……オーディション出身メンバーによるグループの魅力

2018年07月31日 18:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 昨今活躍しているダンスボーカルグループを見ると、オーディションを勝ち上がってきた精鋭たちが集まっていることが少なくない。見る者を惹きつけるパフォーマンスができるのも、実力あるメンバーが揃っているからこそだろう。そこで、本稿ではオーディションを勝ち上がってきたメンバーで構成されているグループの魅力を紹介したい。


(関連:ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズはたゆまぬ努力を続けてきたーー結成から2年半の足跡を追う


■JBJ
 「お気に入りのメンバーを集めてグループを作るとしたら?」。“オタク”なら、そんな想像を一度はしたことがあるのではないだろうか。それが実際に形になったグループが、K-POPグループのJBJだ。彼らは、男性アイドル練習生101人がデビューをかけて参加するサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 season2』出身。同番組は視聴者投票で選ばれた上位11名がグループとしてデビューできるというものだったが、JBJメンバーのクォン・ヒョンビン、キム・ドンハン、キム・ヨングク、キム・サンギュン、ノ・テヒョン、髙田健太の6人は途中で脱落。しかし、それぞれの人気は上位11名に引けを取らないほどの人気であった。そこでファンの声に応える形で、事務所の枠を超えて結成されたグループがJBJというわけである。2018年4月30日に惜しまれつつも解散してしまったが、今もなおファンは多い。そんな彼らの魅力はなんと言っても、ダンススキルの高さではないだろうか。1stミニアルバム『FANTASY』のリード曲「Fantasy」も、それを象徴するかのようなダンスナンバー。きっちり揃った力強いダンスが印象的だ。いつか復活してくれることを夢見たくなるグループである。


■THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
 オーディションから勝ち上がってきたメンバーが多く活躍しているのは、LDHに所属する各グループ。LDHは『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION』シリーズや『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』など様々なオーディションを主催し、数々のスターたちを生み出している。そして、これらのオーディションを勝ち残った先鋭たちで結成されたのが、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEだ。THE RAMPAGEの魅力は、強い精神力と磨きに磨かれたパフォーマンスではないだろうか。彼らはオーディションだけでなく、全国各地を旅しながらパフォーマンスする『武者修行』を2回も完遂。単に“オーディションに合格してスター街道に乗った”のではなく、努力を積み重ねてきている。それによって、精神力とパフォーマンス力が培われたのである。16人という大所帯で、まとまりのある大迫力のパフォーマンスを見せてくれているのが、その証拠だろう。それらのスキルを武器に2017年にはメジャーデビューし、すでに6枚のシングルを発売。9月12日は1stアルバム『THE RAMPAGE』の発売が決定しており、現在は初の単独全国ホールツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 “GO ON THE RAMPAGE”』の真っ最中と、精力的に活動中だ。EXILEをはじめ、EXILE THE SECOND、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEなど、人気を博している先輩グループは多々いるが、THE RAMPAGEも引けを取らないパワフルなパフォーマンスで多くのファンを魅了し、この先さらに知名度を広げていくだろう。


■ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ
 数々の有名俳優を輩出した名門『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』から生まれた音楽ユニット、ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ(JBアナザーズ)もオーディションを勝ち残ったメンバーによるグループだ。応募総数1万35000人以上の中からベスト100に残りつつも敗れてしまったメンバーによって結成され、現在はチームシニア、チームユース、チームカデット、ミッドウェストの4チームで構成されている。そして、チームシニア、チームユース は7月31日にシングル『Road to Union』で待望のCDデビューをすることが決定。一見順風満帆に見えるJBアナザーズだが、実は2015年の結成当初から約2年半、グループとして、ソロとして、じっくりと活動を続けてきた結果のCDデビューなのだ。例えば、グループではこれまでに何と100本以上のフリーライブを敢行。グループでのTV番組『ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ 胸キュン選手権!』(テレビ朝日CS1)やラジオ番組『ジュノン・スーパーボーイ・アナザーズ レディオ・ラボ』(TOKYO FM) など各方面でも活躍してきた。パフォーマンス面での魅力もしっかりと伝えてきたように思う。


 ソロ活動では、前嶋曜が『仮面ライダーアマゾンズ Season2』の主演に抜擢されたのを皮切りに、林裕一朗は2017年に舞台2本、CM1本、2018年3月からはドラマ『パフェちっく!』(FOD)にも出演。また杉山真宏が舞台『弱虫ペダル』に、黒田歩夢が7月から放送のドラマ『チア☆ダン』(TBS系)、続く2期生であるチームカデットも、リーダーの中島拓人がミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝 に現在出演中で、同じくチームカデットの河野晴日は『高校講座 国語表現』(NHK Eテレ)にレギュラー出演中で、他にも映画やCMに出演してきた。こうしてメンバーはテレビや映画、2.5次元舞台でのソロ活動にも力を入れている。


 こうして様々な現場で揉まれてきた結果、今回のCDデビューに至ったのだが、デビュー曲となる「Road to Union」の冒頭部分、〈I belive どんな事もいつか/繋がってゆくさ 光にかわってゆく〉という歌詞には、彼らの実感がこもっているのかもしれない。


 こうして見てみると、オーディション出身のグループはタフで高い実力を兼ね備えているメンバーが多い。地道に努力を重ねてきた彼らが、さらに大きなステージに進んでいくことを願う。(高橋梓)