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これぞまさに神パンツ!生理時の漏れが気になる人に嬉しいグッズが話題

2018年07月31日 11:22  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

これぞまさに神パンツ!生理時の漏れが気になる人に嬉しいグッズが話題

 「多い日用」を付けていても後ろや横からの漏れが気になる、一度にドバっと出る感じがして普通サイズでは足りない……そんな、生理の悩みってなかなか人に打ち明けにくいもの。もしかして、正常範囲よりも多いかもと思いながら昼間に夜用ナプキンを付けている人も。そんな「量が多い」人向けにとても助かるナプキンがあると話題になっています。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 漫画家のビクトリアブラディーヌさんが自身の生理にまつわる経験を漫画にしてツイッターに投稿しています。その内容とは……


 多分人よりも生理の血が多いというビクトリアブラディーヌさん。毎回生理1~2日目はシーツが汚れてしまい悩んでいました。思い余って介護用のオムツを付けて寝てしまおう、そう思いネットで商品を検索しているうち、ある商品と出会いました。それが、パンツ型をしたショーツタイプナプキン。


 1パック5個入りで、値段は普通のナプキンに比べてやや割高なものの、大きさも普通のナプキンの5倍くらい。開けてみると、紙パンツのようでもありますが、はき心地は悪くなく、ムレそうな感じもなくとても安心感があったようです。そして、就寝……。


 翌朝、あんなに毎回汚れていたシーツもキレイなままで感動。長時間の移動や映画鑑賞など、途中で席を立てない時にも良さそうです。かくして、ビクトリアブラディーヌさんはショーツタイプのナプキンで安眠を手に入れたのでした。これぞまさに神パンツ!


 この漫画が投稿されると、あちこちから反響の声があつまり、中には「自分も出血が多くてよく漏れたりしていたので同じものを使っていたけどやっぱり漏れてた事があり、病院にかかったら子宮を全摘出する事になってしまったので、もし多いと感じたら病院へ行く事も必要かも」と自身の経験を語るリプライが来たり、同じく量が多いと思ったら子宮筋腫・子宮腺筋症だったという心配の声も多く寄せられていました。


■ 子宮筋腫で妊娠できなくなるおそれも


 先述のビクトリアブラディーヌさんは、検査したところ特に異常はなく、「月経過多」で終わっているようです。が、経血量が多すぎるのは貧血の原因になる事も多く、リプライにあった病気が隠れている事も結構な頻度であります。寄せられたリプライなどの中で特に多いのが、「子宮筋腫」。子宮の外側・内側の粘膜の中や子宮の筋肉内にできる「こぶ」。腫瘍の中でも良性とされており、症状が軽ければ経過観察となる場合もあります。しかし、ナプキンが1時間も持たない、異様にお腹が痛く日常生活に支障がある、などの症状があれば筋腫を手術で取り出すなどの処置が必要となります。


 子宮筋腫は複数個できることが多く、直接見てもわからないような小さな筋腫は手術でも取り残すことになります。そのため数年後には取り残した筋腫がまた大きくなってくることもあります。また、筋腫を放置したままにしておくと大きくなってしまい、結果的に妊娠しにくくなるという事もあります。子供が欲しい若い女性で月経過多の状態であれば、早めの受診をお勧めします。子宮筋腫はエコー検査で判別する事ができ、痛みを伴わないで検査を受ける事ができます。もし内診が恥ずかしくて産婦人科に行き辛い……という人も、クリニックや病院で相談すれば経腟エコーではなくお腹の上からのエコー検査を行う事ができるかもしれませんので、迷っている人はぜひ近くの産婦人科で相談してみて下さい。


■ その月経過多、もしかしたら漢方が効くかも?


 ビクトリアブラディーヌさんの様に、エコー検査を受けても特に器質的な異常が見られないと診断された場合、漢方が効く場合もあります。漢方は中医学に詳しい薬剤師が漢方学的な診察で分類される体質(証)を診て、その証に合わせた漢方薬を調合して服薬する事で効果を発揮します。証の見立てができる医師も最近増えてきており、クリニックの中には漢方外来を併設している所もあるので、産婦人科では病気と診断されなかったのに経血量が多いという人は、一度漢方の専門家に相談してみるのも一つの手段です。


 思春期に入った女性ならみんなついて回る、生理の悩み。症状の重い軽いは様々ですが、誰でも起こりうる事です。自分は生理が軽いから重い人の事なんて分からない、という人もいるかもしれませんが、実際重いとすごく大変なんです。もし自分以外の人が生理にまつわる悩みを抱えていたら、こうした方法があるという事も伝えてあげてください。そしてもし産婦人科に対して行きにくいと思っている人がいたら、必ずしも内診するわけではないから安心して自分の体のメンテナンスを勧めてあげてくださいね。



<参考>
子宮筋腫:病気を知ろう:日本産科婦人科学会
産婦人科に行こう | からだの情報 | ロリエ | 花王株式会社


<記事化協力>
ビクトリアブラディーヌさん(@darekamoratte)


(梓川みいな/正看護師)