ウイリアムズの公式ヤングドライバー(開発ドライバー)であるオリバー・ローランドは、7月31日~8月1日に行われるハンガロリンクテストでウイリアムズFW41をドライブするのを楽しみにしていると語っている。
これまでGP2、F2、フォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦してきたローランドは、現在はウイリアムズでの役割の他に、CEFC TRSMレーシングからFIA世界耐久選手権にも参戦している。
しかし25歳のローランドは、今もF1のシート獲得を目指しているという。
「最終目標は、F1でのシートだ。それは子供の頃から常に僕の野望だった」とローランドは語った。
「ハードワークと強い意志が鍵だ。でもF1の席は20シートしかなく、世界中のすべてのドライバーがF1でレースをしたがっている」
「シートを獲得するには政治的な要因が常に存在する。それがこのスポーツの性質なんだ。僕はウイリアムズのためにできるかぎり精一杯の仕事をすることに集中して、残りのことは他の人たちに任せるよ」
ローランドはハンガロリンクでのインシーズンテストに参加する予定だが、テストの内容はウイリアムズのテスト兼開発ドライバーを務めるロバート・クビカと分担して担当することになる。
ローランドはこれまでに、5月に行われた最初のテストでウイリアムズのマシンをドライブしており、バルセロナ-カタルニア・サーキットで121周の走行を行った。
「バルセロナでの僕の初めてのテストは、僕からすると目を見張るような興味深い経験だった。でもとても楽しめたよ」とローランドは振り返った。
「できる限りのフィードバックをチームに提供しようとした。その目標は達成したし、良い仕事ができたと思う」
「バルセロナでの良い仕事ぶりをこのテストでも続けて行い、チームに印象付けたいんだ。マシンに乗って、僕に何ができるのかを見せたい。待ちきれないよ」
■2018年シーズンの進歩に自信を示すオリバー・ローランド
これまでのところ、ウイリアムズは期待を下回るシーズンを送っている。現在コンストラクターズ選手権で最下位のウイリアムズは、2018年後半に向けてパフォーマンスの改善が早急に必要とされている。
「タフなシーズンだ。でも改善が行われて、残りのレースでチームが浮上するといいね」とローランドは語っている。
「これまでの今年の仕事にはとても満足している。僕は進歩しているし、それが重要なことなんだ。ウイリアムズは僕にチャンスをくれたから、懸命に仕事をして、ポジティブなデータをチームに返すことで報いたい」
ローランドは、ハンガロリンクテスト初日の7月31日に走行を行い、翌日の水曜日にはクビカがテストを引き継ぐ予定だ。
ルノーではニコ・ヒュルケンベルグがテスト初日を担当し、水曜日はF2ドライバーのアルテム・マルケロフが引き継ぐ。フォース・インディアではニコラス・ラティフィとニキータ・マゼピンがテストを分担する。
レッドブルは、ダン・ティクタムがテスト参加に必要なFIAライセンス取得に十分なポイントを所持していなかったことが判明したため、シミュレータードライバーのジェイク・デニスがテストを行うことをすでに発表している。
アントニオ・ジョビナッツィは、今年これまでのテストでそうだったように、フェラーリかザウバー、もしくは両方のテストを担当することになりそうだ。メルセデス、マクラーレン、トロロッソは、今週末のハンガリーGPに続くテストを誰が担当するのかをまだ発表していない。