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35歳以上のミドル層が転職で希望通りの年収になる可能性は50%未満? 「横ばい~50万円上昇」が多い模様

2018年07月31日 07:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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エン・ジャパンは7月26日、「年収交渉」に関する調査結果を発表した。調査は今年7月に実施。同社運営の「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタント132人から回答を得た。

「企業への年収交渉により転職者の希望が実現する割合」を聞くと、57%が「50%未満」と答えた。転職と同時に年収を上げることは、容易ではないことがうかがえる。

転職で年収を上げるには「スキルの棚卸し」「キャリアプランの明確化」が重要

ミドルが転職で希望する年収の変化を聞くと、最も多かったのは「年収51~100万円程度」(41%)。しかし、「実際に転職で決まることが多い年収の変化」については「~50万円程度のアップ」「横ばい」(同27%)が同率で最多となった。転職による年収の変化は、希望額より低い人が多いと言えそうだ。

転職コンサルタントに「年収をアップさせるために必要なこと」を聞くと、「スキルの棚卸し」「キャリアプランの明確化」「転職コンサルタントへの相談」という声が多くあがった。具体的には、

「あくまで比較するのは市場。それを意識して常に市場価値を高めることが大事」
「自分自身の強みはおおまかにではなく、ピンポイントで把握すること。実績からくる自信は、求める企業にとっては頼もしく、年齢制限よりも求められる傾向があります。何ができるのか、何が求められるのかを自問して転職に臨むこと」
「5年後、10年後のキャリアと今回の転職がどう繋がるか語れること」

などが必要だという。また転職コンサルタントへ相談する際は、

「求人に応じて希望年収の提示は転職コンサルタントと相談したほうが良い。但し、業界・職種に必要な資格、経験を保有し、それを書類にうまく落とし込んでいないとそもそも書類不合格になる可能性が高まる」
「年収を上げたい場合は、具体的にいくら上げたいか・上げるための自身の強みなどが裏打ちできる内容をエージェントにしっかりPRしてほしい」

という点を押さえるべき、というアドバイスも寄せられた。