以前、スウェーデン・Lund大学のスピンオフ企業Unitiが開発を進める電気自動車(EV)「One」を紹介した。2人乗り、運転席がコックピットのようなデザインがかなり斬新で、未来感のある乗り物だ。
そのOneの初の路上走行テストがこのほど行われた。スウェーデンの田舎道を快走する映像が公開されていて、仕上がりは順調なよう。予定通り来年発売される見込みだ。・タブレット用のディスプレイ最近は「環境配慮」「都市型モビリティ」などをキーワードに電気で走る小型車が多く開発されている。Oneもその一つだが、他のものと大きく異なるのは運転席だ。
コックピットの操縦桿を連想させる2つのハンドルバーがあり、その中央にはタブレット端末のようなディスプレイが設置されている。
実際、映像ではディスプレイに各種情報やナビを表示し、また後部の様子も映し出したりして飛行機を操るような感覚でドライブしている。・航続距離300キロ全体的なデザインにこだわり、そしてボディに軽量の材料を用いることで、エネルギー効率を高めているのもOneの特徴で、重量はわずか450キロだ。
これにより、搭載する22kWhのバッテリーをフル充電すると約300キロの走行が可能という。都市部での通勤などに利用するにはまず十分な航続距離で、1日に20、30キロしか走らないという人なら1週間以上電池が持つ計算だ。
値段は1万4900ユーロ(約193万円)。欧州では小型車が好まれる傾向にあること、環境意識が高くEV先進国であることなどを考えると、受け入れられる可能性は十分にありそうだ。
Uniti