7月29日、『デジモンアドベンチャー』のイベントとなる「デジモン感謝祭2018 -スペシャルミーティング in お台場-」が、東京のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて開催された。
会場にはアグモン役・坂本千夏、ガブモン役・山口眞弓、八神太一役・花江夏樹、石田ヤマト役・細谷佳正らキャスト4名に加え、『デジモン』シリーズのキャラクターデザイン・渡辺けんじと初代プロデューサー・関弘美も登壇。さらにアーティストとして『デジモン』シリーズを彩ってきた宮崎歩とAiMも出演し、ライブでも盛り上げた。
イベントは、1999年に公開された劇場版『デジモンアドベンチャー』の上映からスタート。
会場のボルテージが上がった中で坂本、山口、花江、細谷、渡辺、関の6名が登場し、坂本は「またお台場に戻ってきました。昨日は台風のこともあってドキドキしていたんですが、また会えて良かったです」、山口は「あっという間に1年が過ぎてしまいました。今日は楽しんでいって下さい」と挨拶した。
坂本千夏
トークコーナー「デジモンメモリーズ」では、2019年にTVアニメ放送開始20周年を迎える『デジモン』のお気に入りのシーンや思い出について回想。
『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』の1シーンを挙げた花江は、「これは息遣いだけで全部を表現しているシーンなんです。セリフに出さないでこれだけ引き込まれるのはすごいなと思って、印象に残っています」と、声優ならではの視点で解説を加えた。
またランキング形式で発表されたファン投票によるお気に入りシーンには、『デジモンアドベンチャー』第51話から、ガブモンが石田ヤマトに「たったひとりの君に出会うためにずっとこの世界で待っていたのに」と語りかけるシーンが第4位に選出。これには細谷が「このセリフはグッときますね。あんなこと言ってもらいたいです。恋人よりも友達に言ってもらいたいセリフですね(笑)」とコメントした。
なお第1位には、『デジモンアドベンチャー』最終話からラストシーンがダントツの得票数で選ばれた。
細谷佳正
ファンからの質問に答えるコーナー「デジモンQ」では、「初対面から印象は変わりましたか?」との問い掛けに花江が「初代から見ていたので、『デジモンアドベンチャー』に関わることがプレッシャーだったんです」と吐露。
さらに「ベテランの方に失礼のないようにと思っていたんですが、山田きのこさんと初めてお会いした時に楽しい現場だなと思ったんです(笑)」と明かし、これには坂本が「花江くんは会う度にどんどん大人っぽくなってきています」との印象を語った。
花江夏樹
また、この日は先日発表となった『デジモン』新プロジェクトに関する続報も伝えられ、関がスーパーバイザーとして参加するほか、『デジモンアドベンチャー』オリジナルスタッフの中鶴勝祥がキャラクターデザイン、渡辺がデジモンキャラクターデザインを務めることが明らかに。
渡辺は「またもキャラクターを描かせていただきます。監督がイメージするキャラクターを相談しながら描いています」と語り、関も「去年『デジモンテイマーズ』のボックスのためのドラマCDのシナリオを久しぶりに作ったんですけれども、すごく楽しくて、その勢いに乗って今回もシナリオ監修という形でシナリオを鋭意制作中です」との現況を述べた。
さらに中鶴の描き下ろしによる、22歳の八神太一と石田ヤマトのビジュアルが初公開されると、会場から驚きの声が上がった。
渡辺けんじ&関弘美
その後のライブコーナーでは、宮崎が「brave heart」と「思い出の向こう」、AiMが「I wish」と「アシタハアタシノカゼガフク」を歌唱。シリーズお馴染みの2アーティストによるライブに、会場に集まったファンが全員立ち上がる大盛り上がりとなった。
最後に、山口が「『デジモン』は20代の頃にはじまったデビュー作なので、それが20年も続いて未だにこうして皆さんにお会いし、お話できることが本当に幸せだと思っています」とコメントし、坂本も「20年ってすごい長い時間ですね。こうしたイベントがあるたびに、色々なことを改めて思い出させてくれたり、また新しい出会いもくれることに感謝です。私も進化し続けられたらいいなと思います」との意気込みを披露。
締めくくりとして、『デジモン』シリーズを代表する和田光司の楽曲「Butter-Fly」が登壇者と来場者全員で熱唱され、大盛況の内にイベントの幕が下ろされた。