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【最新版】化学業界の働きやすい会社ランキング 「残業なし」でも20代で年収600万円の積水化学、営業職は「不満など一切ございません」

2018年07月30日 07:01  キャリコネニュース

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企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は7月20日、「化学業界の働きやすい企業ランキング」を発表した。

本ランキングは、「キャリコネ」のユーザーによる「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」の6項目の評価の平均点(総合評価)が高い化学業界に属する企業をまとめたものになっている。

旭化成が繊維業界と化学業界の二冠達成 「福利厚生は業界トップクラス」

1位:旭化成(3.74点)
~基礎化学品から一般向け消費財まで幅広く事業展開~

旭化成グループでは、介護中や育児中の社員が家庭と両立して働きやすくするための制度を充実させている。育児休業は子どもが満3歳になった後の4月1日まで取得可能で、子どもが生まれた男性の43%が育休を取得(2016年度)。制度を利用しやすい雰囲気であることもうかがえる。

「家賃補助や寮の完備は非常に充実していて、福利厚生に関しては全く問題ない。業界内でもトップクラスの充実度合いかと思う。全社的にホワイト企業を謳っている会社であるが、福利厚生の面では評判通りであり、良いと思う」
(研究開発 20代前半 男性 年収450万円)

「住宅補助の手当が厚い。組合員の間は基準家賃の8割くらいは会社が負担してくれる。女性は育休、産休がしっかりとれる。3年お休みする人もいる。夫の海外転勤の場合、3年間の休職が可能となった。女性の退職理由のひとつになっていたため、改善された」
(代理店営業 30代前半 女性 年収650万円)

2位:JSR(3.59点)
~国産の合成ゴムを初めて生産した元・国策企業~

仕事と育児のための両立支援の取り組みが認められ、2012年に厚生労働省の次世代認定マーク「くるみん」を取得。妊娠中の社員や育児・介護中の社員が1週間に1日在宅勤務ができる制度や、ベビーシッター費用を半額補助する制度などを用意している。

「給与水準はかなり高い。財務も安定しており、普通に仕事をやって普通に給料をもらうという点では本当に恵まれている。残業に関してもしっかり付けることができ、サービス残業となることはほとんどない。賞与も年5か月ほど支給され、評価に関しても所属長と面談する機会がしっかりあるので納得度は高い」
(経理 20代後半 男性 年収500万円)

「出産したときの育児休業、復帰については、問題なくできる。実際に取得者も非常に多いため、女性側も抵抗なく取得している。ただし、休業前と同じ部門に配置されることは少なくなっているので、育児休業から復帰した後は、別の部門になる覚悟を持っておいたほうがよい」
(人事 40代後半 男性 年収600万円)

2位:三井化学(3.59点)
~メガネレンズ材料で世界トップシェアを誇る総合化学メーカー~

創業100年以上の老舗「三井化学」が同率2位でランクインした。ICT(情報通信技術)を活用し、生産性の高い新しい働き方を導入するワークスタイル変革プロジェクトを推進。コミュニケーションの効率化、スケジュール調整の時間短縮などの効果が現れているようだ。口コミでは給与面の満足度を高く評価する内容も目立った。

「業績によって変動しますが同業他社に比べて給与水準は高いです。イメージ的には化学業界平均より年収ベースで200万円くらい上です」
(研究開発 30代前半 男性 年収800万円)

「入社3年目で年収500万円です。管理職になるまで基本給は横並びです。査定は一部の優秀層を除き、休職などがなければ変わりません。管理職になると同期間で差が出始めます」
(プラント施工管理 20代後半 男性 年収500万円)

DICは「ワークライフバランスを重視する人にとっては最高の環境」


4位:DIC(3.51点)
~1908年に印刷インキの製造所として創業~

基礎素材の有機顔料・合成樹脂を中心に幅広い事業を展開している「DIC」。スマートワークにより組織のパフォーマンスを高めているかを評価する「第1回日経Smart Work経営調査」(日本経済新聞社グループ)で3つ星を取得した。同社では「働きがい」向上を目指し、能力や実績を公正に判断して賃金・処遇を決めるよう努めている。

「休日出勤についてはほとんどの場合、ないと考えられる。残業については一人当たりの仕事量が多いため、部署によってはかなり多いと感じる。一方で、管理職からは残業時間を減らすよう働きかける動きがあり、プライベートな時間を作ることがそれなりにできる」
(研究開発 20代前半 男性 年収450万円)

「残業時間については、極めて厳格な運用がなされている。休日出勤についてもほぼないと思って間違いがない。その理由は、労働組合の力が強いためと思われる。ワークライフバランスを重視する人にとっては最高の環境ではないかと考える」
(人事 30代前半 男性 年収650万円)

5位:積水化学工業(3.43点)
~働き方改革に向けて100億円投資すると発表~

日本のプラスチック産業をけん引してきた「積水化学工業」。法定以上の充実した育児支援制度を用意し、育児休業は子どもが3歳まで取得可能。「結婚休」「ファミリー休暇」を用意するなど、休暇を取りやすくするための制度も整えられている。また、高下貞二社長は限られた時間内で生産性の高い働き方を追求するために、2018年から2年で100億円の投資を行うと表明した。

「残業はまったくありません。休日出勤なんてもってのほか。会社の電気が落ちますので、むしろ定時にあがれるよう努めようという社風です。不満など一切ございません」
(海外営業 20代後半 男性 年収600万円)

「福利厚生は充実しており、社員のことを考えてくれたシステムが整っていると思う。また結婚した際は福利厚生がさらに充実するシステムとなっており、社員のワークライフバランスがしっかり考慮されている。また、待遇に関しても、社員の意見を積極的に取り入れてくれる気概が会社側にあり充実している」
(研究開発 20代後半 男性 年収450万円)

日立化成「アットホームで社員みんな仲が良い。それほど残業もない」


6位:住友化学(3.36点)

「出産、育児、介護の休暇休業制度は充実している。保険組合からお見舞金が出るのもありがたい。急な休暇や半休にも寛大な社風。総合職や管理職で育児と仕事を両立させている人も」
(研究開発 20代後半 女性 年収400万円)

7位:昭和電工(3.11点)

「所属部署や時期によってそれぞれですが、基本的には技術職はそれなりに残業は多く、休日出勤もあります。サービス残業はあまりないと思うので、頑張った月はそのぶん給与にも反映されます。また、比較的、有給休暇は取りやすい風土かと思いますので、連休は作りやすいと思います」
(技術関連職 20代後半 男性 年収520万円)

8位:宇部興産(3.06点)

「残業は少なかったです。部署にもよりますが、本社勤務では定時帰宅が多いと思われます。工場や研究所は残業が多いと聞きますが、ブラック企業ということは全くないと思います。休日出勤した場合でもきちんと代休が申請できますし、ワークライフバランスなどに関する雰囲気も10年前と比べてだいぶ良くなってきていると思います。個人的にはいい会社だと思っています」
(研究開発 40代前半 男性 年収1000万円)

9位:カネカ(3.02点)

「企業規模の割には、福利厚生が充実している。社内貯蓄、保険制度も充実しており、社内制度を活用することで、安価にかつ有利な条件で貯蓄・保険への加入が可能となっている」
(その他職種 40代前半 男性 年収800万円)

10位:日立化成(2.81点)

「アットホームで社員みんな仲が良いので、チームワークが良かったように思います。定時退社日も設けてあり、それほど残業もなく帰れることも多いので、無理なく働ける職場です。他部署との交流会、研修などもあるので、他部署とのコミュニケーションもとれ、楽しく働くことができています」
(企画営業 20代前半 男性 年収500万円)

調査は、『業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)の「化学」に記載の企業のうち、2015年4月1日~2018年3月31日の間にに「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業を対象に行なわれた。